「ポンコツ社員」と認めるしかなかった...自分の老いに向き合う決心をした日

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:むらまゆ
性別:女性
年齢:46
プロフィール:専業主婦、時々働いています。夫は48歳会社員、息子は18歳専門学校生です。

「ポンコツ社員」と認めるしかなかった...自分の老いに向き合う決心をした日 62.jpg

2022年7月、興味があった仕事に運良く採用されました。

正社員ではありませんが、うれしかったです。

この仕事の募集広告には「未経験OK・丁寧に教えます」とあったので飛び込みました。

仕事内容については機密事項なので詳しくは語れませんが、結局、1カ月もたたないうちに辞めました。

理由は、私が全く仕事について行くことができず「失格」の烙印を押されてしまったからです。

多分、20代だったらこの仕事もできたと思います。

手前みそですが、私は20代の頃、新しい仕事をガンガン覚えられるタイプでした。

自分以外の人の仕事も覚えてしまうくらいで、自他共に認める「できる人」でした。

ただし、40代の今は全く違いました。

若い頃のようにうまくいくと信じていたのですが...。

いや、うまくいかないとは思わなかった...思いたくなかった、認めたくなかっただけなのだと思います。

まず、老眼で小さい文字が見えませんでした。

そして、教えてくれたことが全く頭に入りません。

言い訳ばかりで情けないです。

求人情報にあったように、研修担当の方は優しく丁寧に教えてくれました。

決して投げ出さずに教えてくれて、感謝と尊敬しかありません。

丁寧に教えてくれても飲み込むことができない自分がつらかったです。

生まれて初めて「分からないことある?」と聞かれたとき、「分からないことが分からない」無限ループに陥ってしまいました。

恥ずかしいやら情けないやら、いろいろな感情でぐちゃぐちゃになりました。

その状態を見た社員さんは何も言いませんでしたが、私は「終わった」と思いました。

そして、研修の途中で、失格の烙印を押されてそのまま退職となりました。

老いは誰にでも訪れるものですが、頑張ってもこんなにできないことがあるのか...。

その壁に直面して絶望しました。

憧れだけではダメです、自分の力量を把握しなければ。

今回の失敗を踏まえて現在のスキルの棚卸しをしました。

「今でも問題なくできること」「20代や30代の頃はできたけど今は難しいこと」「興味はあるけれどやったことがないこと」「全く興味がないこと」の4つに分類をしました。

今後「興味があるけれどやったことがないこと」にチャレンジする場合は、まずお金を払ってでも勉強してから望むようにしたいと思います。

ただ、次の仕事は「今でも問題なくできること」を最優先にして探すつもりです。

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