<この体験記を書いた人>
ペンネーム:むらまゆ
性別:女性
年齢:46
プロフィール:専業主婦、時々働いています。夫は48歳会社員、息子は18歳専門学校生です。
8年前、まだ息子が小学校高学年の頃の思い出です。
ハロウィンの起源を詳しくは知りませんが、日本でハロウィンと言えば、子どもがコスプレをして家に行き「トリック・オア・トリート」と言ってお菓子をもらう行事ですよね。
大人がやるとすれば、せいぜい友人同士でハロウィンパーティーをするくらいだと思います。
息子は赤ちゃんの頃から成人になった今でも、着ぐるみや仮装が苦手です。
苦手という以上に「怖い」そうです。
理由は分かりませんが、赤ちゃんの頃、某テーマパークにいた着ぐるみと無理やり写真を撮らせたせいかな? それともあの漫画の影響かな? と思い当たる節はあります。
そんな息子は、修学旅行や家族旅行でテーマパークに行っても、着ぐるみや仮装した人に近づくことすらできません。
それらに会ったら逃げ出してしまうので、一日が逃げ回るだけで終わってしまったくらいです。
着ぐるみが大好きな私からすると、なんで? もったいない...と思ってしまいます。
そして8年前のその日、たまたま用事があり、息子と電車に乗りました。
それまで気づいていなかったのですが、その日はハロウィン当日。
とある駅で、当時流行していた白塗りのお人形メイクのコスプレをした人が10人ほど乗ってきました。
「今日はハロウィンか...」とぼんやり見ていたとき、ハッと思い出しました。
着ぐるみがダメな息子がいる! と。
横を見ると息子は震えていました。
そして「ここお化け列車みたい。怖い。別の車両行こう、ママ」と泣き始めたのです。
周りを見ると、私たち2人とサラリーマン数人、そして白塗りのコスプレをした人が10人ほど...かなり異様で、確かにお化け列車みたいでした。
これは息子には厳しいだろうと思い、別の車両に移ろうとすると、なんと隣の車両もコスプレの人ばかりでした。
普段はサラリーマンばかりなのに、今はサラリーマンのほうが異世界の人のような不思議な電車。
「まさか異世界の駅に飛ばされて...」なんてありえないことも起こりそうな空間でした。
非日常で私は楽しかったのですが、逃げ場がない息子は終始震えて涙目。
駅で降りても周りは仮装だらけで大変でした。
現在、コロナ禍以前のように人の流れは戻りつつあります。
また、ハロウィンの夢のような異世界空間に出会える日も近いかもしれません。
現在18歳の息子は今でも「ハロウィンの日は怖いから外出しない」「俺は頼まれてもハロウィンの日の電車には乗らん」と言っています。
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