<この体験記を書いた人>
ペンネーム:yobo
性別:女性
年齢:47
プロフィール:体力の限界と戦う2児の母です。
2001年、まだ20代だった私は、インターネットを通じて知り合ったサークルメンバーと頻繁に遊びに出かけていました。
秋が近づいた頃、「みんなでハロウィンパーティをしよう」という話が持ち上がりました。
当時、ハロウィンはまだ珍しいイベントだったので、普段よりも多くのメンバーが参加を希望しました。
どのお店でやろうかと考えているときに、サークル発起人の20代後半の女性Aさんが「うちの親、喫茶店をしていてお酒も料理も出せるよ。貸し切りにしようか?」と言いました。
貸し切りなら安心だね、とみんなも賛成し、そこでパーティーを開催することになったのです。
パーティ当日、Aさんのお母さんがお店で出迎えてくれました。
Aさんのお母さんは55歳くらいで、痩せ型で小麦色の肌、少し派手目の服をまとい、かつての美貌を彷彿とさせる雰囲気です。
肝心のお店は、昔ながらの町の一般的な喫茶店。
店内は4人テーブルが6席ほどの規模で、確かにちょっとしたパーティには程よい広さでした。
Aさんから「メニューはおまかせでいいよね?」と言われていたので、どんな料理が出てくるのか直前まで分からない状態でした。
みんなで「ハロウィンパーティだからちょっと変わったお料理なのかな」それとも「簡単にリーズナブルなお料理をふるまってくれるのかな」などと楽しみにしていました。
しかし、出てきた料理はどれも茶色いもの。
少し味が濃く、歯ごたえはどれも固めで、男性向けの印象でした。
実際、女性はあまり手をつけずに、なんでももりもり食べるタイプの男性に食べてもらうことになりました。
お酒の種類はあまりなく、ビールとAさんの好きなカシスオレンジが用意されていたのみ。
もともとが喫茶店ということもあり、お酒が苦手な人はアイスコーヒーやアイスティーを飲んで過ごしていました。
本当なら仮装をすることがメインイベントでしたが、着替えるための死角になるスペースがなかったことと、初対面であるAさんのお母さんの前で仮装をする猛者もいなかったために断念。
プレゼント交換のみをして、約2時間でパーティはお開きとなりました。
帰り際、当然、お会計があるのですが、「1人7000円」と言われて「居酒屋を貸し切りにしたほうが安かったのでは?」と少し引きつりました。
後日、営業でそのお店の近辺を行き来する機会の多い友人からの情報で、実はそのお店は普段からほとんどお客さんはおらず、ほぼ貸し切り状態であることが判明。
あまりにもお客さんが来ないから商売として招かれたのかな?とモヤモヤしました。
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