性別:女
年齢:53
プロフィール:私の母は現在85歳。6年前に突然路上で倒れ右半身麻痺になりました。記憶障害も起こし、今では私が誰だか分かりません。病状から老人ホームでは受け入れてもらえず、サービス付き高齢者向け住宅に入っています。
私の両親は、父が昭和7年生まれ(80歳で他界)、母が昭和6年生まれ(現在85歳)です。二人ともバブル期に必死に働いたので、母の年金は2カ月で40万円近く頂いています。父の方は兄に通帳管理をお願いしたので分かりませんでしたが、やはりバブル期の仕事の成果は大きかったようです。もしもうちの両親がずっと元気に生活ができるのであれば、十分に余裕がある生活費といえるでしょう。私も安心していたのですが、母が施設に入所するにあたり、それでは足りないといういうことを知って愕然としました。
父の場合は肺がんの発覚から5カ月で亡くなったので、あまりお金がかかる事はありませんでした。ですが、母の方は脳出血で倒れ、自宅で生活をする事が困難になり施設を探す必要がありました。救急病院にいる時から施設を探しましたが、すぐに入れる施設の入所費はビックリするほど高額でした。母が入りたいと言っていた近所の有料老人ホームに聞いてみると、入所時に必要な金額は650万円と算出されました。加えて、そこでは半年ごとの更新が必要で、その度にいくらか請求されます。そして、基本料金も月々の支払いは10万円以上。母の年金と、私たち家族の収入を合わせても、とても支払える金額ではありませんでした。他の施設にも問い合わせてみましたが、計算方法は施設によって違い、ある施設では入所金を0円にはできるものの、その場合は毎月の支払いが約34万円となるという話。なかなか条件に合う施設を見つける事ができません。ですが、救急病院にいつまでもいられるわけではなく、どんな事情があっても移転先を早急に探さなければならず、焦りは募るばかりました。幸いにも、母には何とか遠方であることを許容することで入所できる施設を見つける事ができましたが、この件で、貯蓄と事前の準備が必要であることを痛感しました。
今後施設を検討する方には、ケアハウス(軽費老人ホームC型)や特別養護老人ホームの入所希望を早めに提出することをおすすめします。有料老人ホームとは異なり、かなり予算を抑えることが可能です。もちろん、全く入所する意志がないのに提出する必要はありません。施設に空きが出るのがいつになるか分からない以上、意外に早く順番が回ってくることもあるからです。ただ、本当に入所が急に必要な時に希望を出しても、簡単には入所できないのが現実です。
老後、本当にお金がかかるのは自宅で生活できなくなった後です。私自身も、計画的に貯蓄しておくのが大事だと思いました。
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