<この体験記を書いた人>
ペンネーム:茉莉花
性別:女性
年齢:51
プロフィール:子どものいるシングルマザーです。
およそ20年ほど前、1人目の子どもが幼稚園に入園する前のお話です。
私はアラサーで、いったん仕事を辞めて専業主婦をしていました。
1人目の子どもということもあって、自分でちゃんと子育てしたいと思い、後ろ髪はひかれたものの、仕事を辞めたのです。
地域で違うのかもしれませんが、当時私たちの居住地の幼稚園は公立・私立問わず入園する前にプレスクールというものがありました。
次の年に入園する3歳の子どもたちとその保護者を集めて、軽いレクレーションや手遊び・絵本の読み聞かせなどを週に2回ほど、園の職員がしてくれるのです。
私は、入園前に顔見知りのママ友さんや子どもの友だちができたらちょっとは安心かな? くらいの軽い気持ちで参加しました。
すると、同じような気持ちのママさんが多かったようで、初めて行った日にとても話が合う快活な友人(Aさん・Bさん)ができたのです。
慣れない子育てに忙殺される生活から解放され、ママ友さんとたわいないおしゃべりをして気分転換できるようになったことを純粋に喜んでいました。
しかし、プレスクールに参加して数カ月たった頃、あることが起こったのです。
「今日も楽しく過ごそうねー!」
子どもに話しかけながら教室に行くと、その日はAさん親子が先に来ていました。
うちの子どもがうれしそうに「Aちゃん、遊ぼ~」と、Aさんの子どもと遊び始めたのを微笑ましく見ていました。
しかし、Aさんは私と目を合わすこともなく、子どもたちが遊んでいる所へつかつか歩み寄って言ったのです。
「このおもちゃは〇ちゃん(私の子ども)に貸してあげて、違う所で遊ぼうね~」
そして、Aさんは自分の子どもの手を引いて行ってしまいました。
その場でうちの子がAさんの子どもに何かをしたわけではありません。
仲良く遊んでいたのになんで?
私はAさんに「えー? 一緒に遊ぼうよ」と声をかけましたが、Aさんは謎の微笑みを私に返しただけで、その後はずっと無視。
あからさまに私たち親子を避けている様子に加えて、何やらBさんとはこそこそ内緒話をしています。
あれ、これ、いわゆる仲間外れってやつですか?
その日は結局、Aさん・Bさんに理由を聞けないままでした。
もやもやした状態が続くのは嫌なので、その日の夜、意を決してAさんに連絡しました。
今まで仲良く話したり子どもたち同士も交流させたりしていたのに、今日あんな態度をとられた理由が分からない。
そんな内容を丁寧な言葉で送ったのです。
ところが数日たっても返信はなく、次回のプレスクールの前日になって、なぜかBさんからメールが来ました。
「Aさんは、あなたの態度や言葉に傷ついていて関わりたくないみたいよ。私もAさんの気持ち分かるから」という内容でした。
私の何がいけなかったということには全く触れられていませんでした。
あの態度かな? この言葉かな? とか思い返しても答えが見つからず、その後数日は食事も喉を通らないほど落ち込みました。
家人のアドバイスもあって、私がその園のプレスクールをやめることで区切りをつけたのですが、いまだに新しく友だちを作ることにはすごく慎重になってしまう自分がいます。
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