<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女性
年齢:54
プロフィール:アラフィフ兼業主婦。美容室に行くと、なぜかいつもパーマをお薦められます。
今年54歳の兼業主婦です。
10年ほど前に私と同じ職場にいたCさん(当時35歳ぐらい)という女性が、とてもウザかった話です。
Cさんは基本的に仕事はできる人だったのですが、無神経な発言が多い人でした。
何でも思ったことをすぐ口にするといった感じでしょうか...デリカシーがないことを平気で言うのです。
ある日、同僚のDさん(30代女性)が腰ほどまで伸ばしていた髪をばっさり切ってしまおうかと、職場のスタッフたちと話していました。
Dさんは当時まだあまり知られていなかった、ヘアドネーションをしようとしていました。
ヘアドネーションとは、病気や怪我で髪を失った人へ提供するウィッグを作るために、自分の髪の毛を無償提供する活動のことです。
Dさんの髪は本当に日本人形のようにコシやツヤのある黒髪でした。
「切るのはもったいないけど、綺麗なかつらが作れそう」
「ショートも似合いそうだからいいんじゃない?」
など、みんなでわいわいヘアドネーションやその後のDさんの髪型について話していました。
すると、Cさんが勝手に会話に割り込んできました。
「ショートヘアは顔がイケてる人しか似合わないからやめた方がいいよ」と一言。
一瞬でにシンと静まり返ったのを覚えています。
Cさんはその場の空気に気づかず、どの女優がショートにしたのに似合わないだの、もっといい髪型があったはずだの、ぐちぐちと言い続けていました。
その一部始終を見ていた私は、内心「人の好みなんて十人十色なんやから、ほっときいな!」とむかついて、声を荒げてしまいそうでした。
余計に腹が立ったのは、Cさん自身もショートヘアだったことです。
まさか、「自分は顔がいいからショートヘアなの」とでも言いたいの?
残念ながら私はCさんの顔がイケてるとは思えなかったので、さらにむかつきました。
「そうね。でもヘアドネーションするとどうしても短くなるから、知り合いの美容師さんに頑張ってもらうわ」
Dさんは笑って大人の対応をしていたので、私も我慢。
他のスタッフもCさんに対しては何も言いませんでした。
後日、実際にヘアドネーションをしてきたDさんの髪がショートになったときに、みんなで似合ってると褒めたたえました。
「Cさん顔イケてるからめっちゃ似合うやん!」
「やっぱ髪が綺麗な人はショートも綺麗に見えるね」
多少わざとらしい感じもありましたが、その日中言い続けたと思います。
それが効いたのかどうかは分かりませんが、それからはCさんは髪型の会話にはあまり入ってこなくなりました。
入ってくるときも、心なしか気を遣うようになった気がしたので、結果オーライかなとみんなで話していました。
ちなみにDさんは本当にショートも似合っていて、その後、うちの職場に来た他社の営業さんに見初められて寿退社していきました。
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