「みんなと違うなんて思わない!」発達障害の弟を支える小学6年生の姉に感動

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ayuko
性別:女
年齢:45
プロフィール:子ども2人が小学生になりバタバタ育児も一息。子どもとの時間を一層大事にしたいなと思うこの頃です。

「みんなと違うなんて思わない!」発達障害の弟を支える小学6年生の姉に感動 8.jpg

小学6年生の娘と2年生の息子、夫の4人で暮らしている主婦です。

息子には発達障害があり、さまざまな支援を受けながら社会で生きていけるように訓練しています。

息子はもともと優しい性格。

姉弟4歳差なので、兄弟げんかが...という悩みもありそうなものですが、ほとんどけんかもしません。

娘は、姉になった瞬間から弟のことを大事にしてくれました。

息子が3歳になった頃、周りの子に比べて言葉が遅いことが気になり、リハビリを受けることになりました。

当時1年生だった娘に、弟君はみんなに比べておしゃべりが苦手だから病院で訓練を受けるんだよ、と説明しましたが「ほかの子と比べて、弟がおかしいなんてまったく思わない!」と言ってくれるお姉ちゃんでした。

それでも、娘は弟のことをとても心配していて、過保護と言ってもいいくらい何から何まで手を貸す優しいお姉ちゃんです。

夏休み中、息子はデイサービスを利用していました。

学童保育のようなところで、日常生活がスムーズに送れるよう訓練を受けながらほぼ一日過ごしました。

デイサービスは、学校と違い適切な言葉かけをしてもらえますし、理解もしてもらえるので息子はとても居心地がよさそうです。

そんな息子を見て福祉の仕事に興味が生まれた娘は、職員さんに誘っていただきデイサービスのボランティアに参加することになりました。

ボランティアといっても一緒に遊んで活動するくらいで、デイサービス側からしたら「普段どんなことをして過ごしているか見てもらおう」「この子たちのことを知ってもらおう」という試みだったのだと思います。

ボランティア当日、娘には「一緒に遊ぶ気持ちで行っておいで」と声をかけましたが、とても緊張している様子でした。

ボランティアを終えて帰ってきた娘は、予想通り気疲れしてぐったりしていましたが、何か気づきがあったようで、キラキラした目で話してくれました。

「デイサービスに来ている子は、困りごとがある子だから何から何まで全部、お手伝いをしなくちゃいけないのかと思ったけど、そうじゃないの。一人でできるようになるように、ちょっと手を貸すのが大事なんだね」

「それぞれ苦手なことが違うけど、その子に合ったお手伝いをするとみんなやりやすそうだった」

どうやら、娘は大切なことを学んだようでした。

何から何まで手を貸してあげることが決して正解ではないことを、小学生のうちに知ることができたのは大きな財産だと思います。

娘の感想をデイサービスの職員さんにお伝えしたらとても喜んでいました。

この先も困った人に手を差し伸べられる人間になってほしいと思いますし、支援が必要な人への理解がもっと広まってくれることを願っています。

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