11歳の女の子スミちゃん、3歳の男の子アヤちゃんの2匹の黒猫と暮らす40代のフニャコです。
私には70代の母がおり、目と鼻の先の実家で3歳になる女の子の長毛猫のマロちゃんと暮らしています。
猫好きの母も同じく超猫好き...。
そんな母が21年間過ごしたクールすぎる黒猫・クロとのエピソードを書きたいと思います。
【前回】愛猫の「衰え」が気になるように。子猫の時期と比べるとスミちゃん、やっぱり老けた...?/フニャコ
母とマロの出会いはお墓参り。
バケツなどを取りに行ったらそこに居たマロが母によじ登り、身動きが取れなくなったそう。
ちょうどこの頃、実家には介護が必要な老猫のクロがいて母自身も高齢なこともありクロより後には、もう猫を飼う気はありませんでした。
しかしそんな母のところへ突然現れたマロ。
そして居合わせたおじいさんに説得されてマロを迎えることになりました。
体調の良くないクロにマロを会わせるのは酷だと考え、マロはマロの部屋で過ごし、クロは今まで通りそれ以外の部屋を自由に行き来できる「猫同士を会わせない」隔離した生活が始まりました。
どうしても介護が必要なクロメインになるので合間を縫ってマロの相手をしても、マロには寂しい思いをさせていたかもしれません。
クロの耳はかなり聴こえ難くなっていてマロの鳴き声は聞こえていなかったけれど、マロの存在には気づいていたと思います。
一度マロの部屋の向かいの壁におしっこをかけるなどのマーキング(スプレー行為)をしていました。
クロの晩年には辛そうな姿にどうしても常に気持ちが沈み、子猫のマロの存在は見ているだけで強制的に笑顔にしてくれる効果がありました。
介護が必要なクロと甘えたいマロ、それぞれに気を配らなくてはいけなくて大変な日々が続きましたが、今思うとマロの存在に癒されていたと思います。
クロが自力で食事を摂れていた時は、食事前の儀式をして毎日クロと約束をしていたそうです。
クロはマロが来て半年後、虹の橋を渡りました。
悲しいお別れでしたが悔いのない愛情を注ぎ、またクロにも伝わっていたことでしょう。
そして母とマロふたりの生活がはじまりました。
マロがやってきた頃は、生後2カ月にも満たない子猫で、とても可愛らしい顔のふわふわ天使でした。
それが今やどうでしょう。
詐欺かと思うほどの貫禄のあるワイルド面に変化を遂げました。
性格もなかなかのお転婆で、台風が通ったように家中駆け回り、遊び方も見た目と比例してなかなかのワイルドさです。
天使の面影はどこにもありません。
母がクロと約束の儀式をしていたように、マロの食前にも同じことをしようとしたら...
「マロは指切りげんまんさせてくれない」 と、母がぼやいていました。
現在、日に日に母のマロへ対する愛情や、マロの母への信頼が深くなってきていると感じます。
コワモテのもさもさマロですが、母からすると可愛くてならないようで、毎日のようにマロの可愛さを私に伝え、写真を送ってきます。
未だ、気に食わないことがあると体当たりしてくるマロですが、やっと食前の義式をしてくれるようになったそうです。
長いと怒るので「約束」と言うだけの超短縮バージョン。
今日も母はマロと食前の儀式をしています。
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