<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ゆらら
性別:女性
年齢:44
プロフィール:シングルで2人の子どもを成人まで育て上げたワーママです。
44歳の私が12年前に体験した話です。
シングルマザーだった私は、自宅を新築し、子どもたちと実家で飼っていた2匹のミックス犬(3歳のひじきとあずき)と共に引っ越しました。
ひじきとあずきは姉妹で、ひじきは生まれつき目が見えず、あずきが常にそばについてフォローしています。
2人とも仲が良くて、本当にかわいい子です。
ひじきもあずきも新居に慣れた1年後、私は頭痛やめまいなどの体調不良に見舞われて寝込むことが増えました。
子どもたちはまだ学生で、シングルで新居を建てたこともあって、仕事を休むわけにはいきません。
病院に行かず無理をしていました。
しかし、私が体調不良でも仕事に行こうとすると、ひじきとあずきは行かせまいと邪魔してくるのです。
部屋で粗相したり、いつもは大人しくあまり吠えることもないのに私のカバンに嚙みついて吠えたり...。
当時は「なんでこんな体調悪いの私の邪魔ばかりするの!」とイライラしていました。
でも、ひじきとあずきは何かを感じていたのかなと思います。
そして数カ月後、私は突然後頭部を鈍器で殴られたような衝撃と共にリビングに倒れこみました。
すでに子どもたちも学校へ登校した後で、自宅にいるのは私、ひじき、あずきだけ...。
意識が戻ったのは病院でした。
すでに手術も終わっていました。
両親が教えてくれたのですが、その日、ひじきとあずきが実家に2匹だけで来て、玄関前ですごく吠えていたそうです。
母が見に行くとリードも付いていなかったので、脱走してきたと思った母は部屋に入れようとしました。
しかし、ずっと吠えて、母のズボンの裾に噛みつきどこかに連れて行こうとしたのだといいます。
何かあったのかと思った母が家まで着いていくと、リビングで倒れている私を発見したのでした。
このとき、私はくも膜下出血を起こしていました。
あと少し発見が遅れていたら命に関わっていたようです。
実家と私の自宅は徒歩10分ほどですが、目の見えないひじきにとっては障害物もたくさんあります。
散歩に行くときは、危ない箇所は抱っこして渡っていたので、誰の助けもなく2匹だけで必死に助けを求めて実家まで行ってくれたのかと思うと、愛おしくて仕方がありません。
この一件以来、この子たちのためにいつまでも元気でいなきゃと思うようになり、健康管理に一層気を使うようになりました。
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