<この体験記を書いた人>
ペンネーム:かえる子
性別:女性
年齢:47
プロフィール:79歳の母と二人暮らしの独身会社員です。
10年ほど前に行った社員旅行での話です。
とある有名な観光地で、事前に予約をしているお店で昼食をとることになりました。
きれいなお店の広間につくと、おいしそうな料理が一人前ずつお膳に並べられています。
社長夫人(当時60歳)が配膳されていた1人用のおひつを開けると、少しピンクがかった豆の入った玄米ご飯が入っていました。
社長夫人はそれを見るや否や「何これ!」「気持ち悪い!」「私、無理!」と大声で叫びだしました。
え? 玄米ご飯の何がいけないの? とぽかんとしてしまった私。
社長夫人はすぐに店員さんを呼びつけて、交換するように言いました。
私は、え...? と思いましたが、玄米ごはんが苦手な方はもちろんいますし、仕方がないかと思い、静観していました。
その後、ゾロゾロと他の社員たちが広間に入って来ました。
すると、社長夫人はすぐさま「白ご飯がいい人! 手を挙げて!」と社員たちに呼びかけました...。
どういう状況かわからない社員たちは、おそらく「白ご飯」か「そうでないご飯」かの選択肢があるのだと思い、ほとんどの人が「白ご飯」に手を挙げていました。
玄米ご飯がどうしても苦手な方は交換してもらってもいいと思いますが、この聞き方では正しい選択ができないのではないでしょうか?
また、これからご飯をつけてもらうなら選んでもいいと思いますが、すでに盛り付けてあるご飯の交換はどうなの...と思いながらも、私は社長夫人の行動にあっけにとられ、何も言えずに見ていました。
店員さんたちはお互いに目を合わせ、少し戸惑いながらも一人ひとりのご飯を交換してくれました。
それに対して社長夫人は、早くしてねと言わんばかりの態度。
そして、社員たちには「私が言ってあげたから、おかしなご飯を食べることにならなくて良かったな!」的な、自慢気な顔をしていました。
その後も、社長夫人は料理一つ一つに「何やこれ?」「食べるもんないな!」と言って、私や他の社員の皿にいらないものをのせてきました。
観光地にあるとてもきれいなお店です。
季節のものや産地のものを使った料理は、少しずついろいろな味を楽しめ、もちろんおいしかったです。
おかしなものを出すような店ではありません。
その後、観光中に某有名ファストフード店を見つけた社長夫人は「何も食べられるもんなかったからお腹すいたな!」と店へ入り、「やっぱりポテト最高!」と言ってガツガツ食べていました。
おなかいっぱいなので、とポテトを断った私を怪訝そうに見ながら...。
この人とは一緒に食事したくないとつくづく思いました。
社長は一部始終を見ていましたが、奥さんをたしなめることもなく、むしろ「うちの奥さん、社員のためにひと肌脱いだな!」的なドヤ顔をしている始末。
この夫婦とは、仕事以外では関わりたくないと思った出来事でした。
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