<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女性
年齢:42
プロフィール:夫と二人暮らしの主婦です。
40代の私が社会人になったばかりの頃の話です。
新生活は忙しく、普段通っている美容院の予約が取れなかったので、仕方がなく近所の美容院に行くことにしました。
そこの美容師さん(40代男性)はとてもおしゃべりな人で、施術中にずっと話しかけてきました。
最初は旅行や芸能人の話など当たり障りのない話題でしたが、徐々に私のプライベートに及びました。
「仕事は何してるの? 上手くやっているの?」
などと聞かれましたが、あまり話したくありません。
「仕事は○○関係なんですけど、入ったばかりで失敗ばっかりですけどね」
適当に言葉を濁していたら、美容師さんの顔色が変わったような気がした途端...。
「若いんだからそんな弱気じゃダメだよ!」
びっくりしている私に「俺の若い頃は...」と、自分が新人時代にいかに頑張ったか、大変なことやトラブルをどう乗り越えてきたかを語ってきました。
美容師さんのトークは止まらず「どんなことで困っているの?」「どんな上司がいるの?」と聞いてきます。
そして、私が適当に答えることに対して、いちいち上から目線でアドバイスしてきました。
私としては別にアドバイスを求めていませんし、そもそも個人的なことは話したくありません。
しかし、美容師さんはお構いなしで、話のスケールはどんどん大きくなっていきました。
「僕の尊敬するマザーテレサはこんなことを言ったんだよ...」
「だから、毎日の積み重ねが大事。僕だってできたんだからあなたもやればできる、もっと頑張れ! 今の悔しい気持ちをバネに努力して一番になればいいじゃないか!」
気持ちよさそうに語る様子が嫌で嫌で帰りたい...。
運が悪いことに、その日に頼んだメニューはカットとストレートパーマ。
ロングヘアーなので、施術は時間がかかります。
そのうち、質問は私の恋愛や結婚のことになりました。
「彼氏はいるの?」「結婚はしないの?」なんてことまで聞いてきます。
面倒くさいな...と思いながら適当に返事をしていると、それがまた彼の変なスイッチを入れたようです。
「そんな優柔不断じゃダメだよ、はっきりと言わないと結果的に人を傷つけることになるよ。男というものは...」
などと的外れな男女論を語り始めました。
まさに「ああ言えばこう言う」状態。
結局、美容師さんが昔いかにモテたか、昔は遊んでいたけれど今の奥さんと出会っていかに幸せになれたかという話になり、最終的には「あなたも幸せになれるといいね」と言ってきました。
本来、美容院は自分の髪がきれいになっていく楽しい時間のはず。
しかし、この日は4時間以上ずっと上から目線の自慢話を聞かされ、とても疲れてしまいました...。
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