<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女性
年齢:42
プロフィール:夫と二人暮らしの主婦です。
コロナ禍の少し前に母(当時60代)と観光地のホテルに泊まったときのことです。
その観光地は数カ月前に豪雨に見舞われ、交通機関に大きな被害が出ていた地域でした。
道路だけでなく電車の線路も破損してしまったため、電車は動きません。
そのため、地元のバス会社さんが代替輸送の路線バスを用意。
駅前ではバス会社のみなさんが「○○行きはこっちでーす」「××に行かれる方はあっちでーす」と、一生懸命に案内していたのが印象的でした。
私たちもバスに乗り、無事に目的のホテルに到着。
そして次の日、また路線バスで観光に出かけようと、私たちはホテルに貼ってあったバス時刻表を見ていました。
ちょうどホテルのスタッフさん(40代男性)が通りかかったので、その日に乗る系統のバス乗り場を確認しようと声をかけました。
「すみません、この時刻表に書いてある乗り場は、道の反対側にあるところですよね? 次のバスまで5分くらいかな」
すると、スタッフさんが驚きの発言をしたのです。
「そうですよ。あ、そうそう、その時刻表古いんですよ〜。今は時間が変わってるかもしれません」
え! 時刻表が古い!? 私は慌ててネットで時刻表を検索すると出発時間はギリギリ、そしてこのバスを逃すと次のバスまでは1時間以上あります。
私たちは慌ててバス停まで猛ダッシュしました。
なんとかバスに間に合いましたが、古い時刻表だと分かっているのなら貼らないで欲しかった...とモヤモヤしました。
観光を終えてホテルに帰ると、あの古い時刻表はそのまま。
さすがにひどすぎると思い、フロントに今日のことを話して古い時刻表を剥がしてもらうようにお願いすると、こんな答えがかえってきました。
「それは申し訳ございませんでした。ホテルでは主な観光地を回るバンを用意していて、多くの方はそちらをご利用いただいています。そのため今まで気付きませんでした」
悪いと思っていない様子で言われ、唖然としている私たちにさらに追い打ち!
「お客様も次回ご利用の機会がありましたら、当ホテルのバンをぜひご検討ください」
この期に及んで宣伝かよ! と思いましたが、一応ホテルのバンを調べてみると...路線バスに比べてかなりの高額!
こんなに高いのなら、バンではなく路線バスを選ぶ人も多いと思うばず...このホテルは自分たちのことしか考えていないのかな、という気持ちになってしまいました。
今は、災害からの復興に向かって地域一丸となって頑張るときのはず。
復興に向かって一生懸命になっていたバス会社のみなさんの気持ちを考えると、悲しくなってしまいました。
人気記事:「あんたのお母さんはイジメてもイジメても出て行かへんな?」終わらない姑の嫁いびり《かづ》
人気記事:《漫画》「ごはん食べたい」帰りたがらない小4娘の同級生。家族の連絡先を知らないのに困る!<前編>
人気記事:《漫画》お酒が飲めない私。友人2人との飲み会で「気を遣わないでどんどん飲んで」と言った結果<前編>
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。