<この体験記を書いた人>
ペンネーム:gaspal
性別:女性
年齢:42
プロフィール:私42歳、夫53歳、小学5年息子の3人暮らし。兼業主婦です。
コロナ禍の2020年初めのことです。
当時はマスクが手に入らず、マスクを求めてドラッグストアの開店前から並んだり、それでも手に入らずに家にあるハンカチなどで手作りしたりしていました。
そんなとき、当時小3の息子の親友(Bくん)が緊急で入院・手術することになったのです。
我が家もB君の家も、実家、義実家が遠方、または疎遠で頼れる人がおらず、しかも当時B君パパは単身赴任中で、ときどきしか自宅に帰れません。
私はたまたまもらい物の大人用マスクと子供用のマスク、除菌ウエットティッシュが自宅にあったので「B君に病院で使ってもらえたらいい」と思いました。
「我が家はすぐに使わないといけない事情はないから、使うなら持っていくよ。仕事帰りに届けるので、遅くて申し訳ないけれど夜10時頃に届けてもいい?」
そうB君ママに連絡しました。
するとB君ママからは次のようなメールが来ました。
「時間なんて気にしないで! 入院する病院の入院グッズリストにもマスクも除菌ウエットティッシュもあるのに、ドラッグストアや店を回っても、どこにも売ってないの! 貴重なのに本当に助かる! ありがたく頂戴します。何時でも良いからね。待ってるね!」
そこで私は、仕事が終わってから急いでマスクなどを持参して、Bくん宅へ向かいました。
着いたのは夜10時前でした。
インターホンを押すと出てきたのは、なぜか困惑した表情のB君ママと、明らかに不機嫌な表情のB君パパでした。
パパはB君の入院で急遽、単身赴任先から帰宅したとのこと。
急なお子さんの入院や帰省で疲れているのかな?と思っていたら、Bくんのパパは私に思いもかけないことを言ったのです。
「こんな夜遅くに、たかがマスクで来た? そんなことで来るなんて非常識だ!」
怒鳴るような声に私はびっくりして、固まってしまいました。
これを聞いたB君ママは、旦那さんに反論してくれました。
「私が無理に〇〇さん(私)に『遅くてもいいから持ってきてほしい』『仕事で疲れているのにごめんね』と頼んだのに何言ってるの⁉」
「うちは入院するのにマスクがなくて困っていたのに。〇〇さんにはお礼を言うべきなのよ! 失礼すぎるし謝ってちょうだい!」
しかし、必死の訴えもB君パパには届かなかったようです。
「くだらない! お前がマスクを準備しとかないのが悪いんだろう!」
逆にB君ママが責められ、そのまま憮然と家の中に入っていったBくんパパに唖然とした私。
「本当に夫が失礼でごめんね」
B君ママはそう言って何度も謝ってくれました。
私は「ママはママ、パパはパパ」と割り切り、優しく明るいB君ママとは、良いお付き合いをしています。
ただ、B君パパとは学校行事などで会ってもあいさつしかしないようにしています。
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