会議もせず謎の酒盛り...この集まりはなんのため? 自治会ボランティアの活動実態

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:yobo
性別:女性
年齢:47
プロフィール:体力の限界と戦う2児の母です。

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2019年、私は自治会のボランティア活動に参加しました。

活動内容は「自治体のホームページ制作」。

自治会の仕事と言えば、雑用や力仕事が多いイメージだったので、それまでは加入すらしていなかった私。

しかし、掲示板に貼られた「自治会のホームページ制作ボランティア募集」というチラシに興味をひかれました。

このボランティア活動は、なぜか自治会の会員でないと参加できないルールがありました。

うちの地域での自治会加入率は20%。

そのため、このボランティアに参加できる人は限られていたのです。

実際、自治会未加入だった私は、このボランティアに参加するためだけに、自治会に加入することになりました。

ボランティアなので活動をしても1円もいただけないのですが、育児が落ち着いたら働きたいと考えていた私にとっては、経験と実績作りの良い機会と思い、月数百円の会費を払って加入したのです。

ボランティアのメンバーは5人ほど。

初回の顔合わせには、現役でホームページ制作の仕事をしている50歳くらいのAさんという女性と、70代男性、80代男性が参加し、あいさつや自己紹介をしました。

もう1人、趣味でホームページを作ったことのある若い会社員の男性(Bさん)も参加予定でしたが、欠席とのことでした。

年が明けてすぐ、2回目の会合がありました。

その日の参加者も初回と同じです。

そこには、70代の男性がキャリーケースを持って登場しました。

なぜこんな大荷物を...? と見ていると、キャリーケースの中からなんと、カセットコンロ、食材、お酒などが次々と出てきて、さらに驚きました。

そして、70代男性が調理をしながら皆に食事をふるまう感じで酒盛りが行われました。

帰ってから家事育児のある私は、お酒を飲んでいる場合ではありません。

酒盛りの最中に、Bさんの話題になりました。

Bさんはどうやら、かなりのキャリアと人脈のある人らしく、70代の男性はBさんに対して「日本語のホームページだけでなく数カ国語に翻訳したものも掲載したい」とお願いしたらしいのです。

すると、男性からは「ギャラはいくらなのですか?」と聞かれたそうです。

人脈があるとはいえ、翻訳をお願いするならさすがに無料というわけにはいかなかったのでしょう。

結局、その日は酒盛りだけで、何の話し合いにもなりませんでした。

この集まりは必要だったのでしょうか? ちなみに、飲食代は割り勘でした。

そして後日、話し合いが一向に進まないため、ホームページはAさん1人によって完成しました。

私はパーツ作りのお手伝い程度で申し訳ない気持ちでした。

もともと、寂れた商店が数件あるくらいの昔ながらの町。

今やそのホームページもほとんど人目に触れることもなく、何のために作ったのかと思ってしまいます。

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