<この体験記を書いた人>
ペンネーム:さんた
性別:女性
年齢:46
プロフィール:子育て中の主婦です。
18年前、第一子の長女を出産したときの話です。
入院していた産院では、退院前日にお祝いディナーがありました。
退院後は育児に追われることになるので、退院前夜は赤ちゃんを産院に預けて夫婦でお祝いのディナーを楽しんでくださいね、という産院のサービスでした。
お祝いディナーは近くにある少し高級なステーキハウスで開かれ、産院からタクシーで向かうことになっています。
私も夫もまだ20代で、お祝いディナーをとても楽しみにしていました。
入院以来すっぴんで過ごしていましたが、お化粧をして、少しおしゃれもして、久しぶりの夫とのデートにウキウキ。
私たちは同日に出産したもう一組の夫婦と一緒に、お祝いディナーに参加することになりました。
ところが、その夫婦の様子がおかしいのです。
私たちよりも少し年上、30代前半くらいのご夫婦だったと思います。
同じタクシーで出かけたのですが、道中は一言もしゃべりません。
一緒にディナーを楽しむわけですから、あいさつくらいしておこうと思ったのですが、ピリピリしていて、とても声をかけられる雰囲気ではありません。
お店に入ってディナーが始まっても終始無言...。
高級なお店で一品一品時間をかけて提供されるのですが、奥様はご主人と目も合わせず、怒りに燃えていることは明らかでした。
すると突然、ご主人が泣き出し、謝り始めました。
どうやら、奥様が出産された日にご主人が車で事故を起こしたようでした。
ご主人はひたすら謝り続けていましたが、奥様の怒りはおさまらず、お祝いディナーどころではありません。
でも、同席していた私たちこそ、ある意味「事故」に巻き込まれた感じです。
口出しすることもできませんし、正直、味も分からない状態で食べていました。
ディナーのあとに小さなホールケーキが出たのですが、怒った奥様は「ケーキは食べない!」と言い、私たちもなんとなく食べられず...。
お店のご好意でケーキはテイクアウトさせてもらい、翌日、退院したあとに食べましたが、なんともがっかりなお祝いディナーとなりました...。
2人きりで喧嘩するならまだしも、私たち夫婦も隣にいるんですけど...。
せっかくのお祝いディナーでしたが、よその夫婦喧嘩に同席するという、ある意味忘れられない思い出になりました。
人気記事:「お義母さんは、息子の浮気の手伝いをされているんですか?」私がなじると...
人気記事:「仲睦まじい調査写真」を見て憎しみが...!結婚26年目、53歳の夫に発覚した「二重生活」
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。