<この体験記を書いた人>
ペンネーム:濃姫
性別:女性
年齢:45
プロフィール:夫(48歳)と大学生と中学生の子どもとの4人家族。夫の実家で義父(72歳)と義母(70歳)と半同居生活をしている。
2017年春、家族4人で某テーマパークに行ったときの出来事です。
春休みということもあり、大勢の人が来園していて、乗り物に乗るのも食べ物を買うのも1時間以上並ぶような状態でした。
私たちもやっと食べ物をゲットし、園内のベンチで食べていました。
すると、隣の空いていたベンチに5歳と3歳ぐらいの子ども2人が走ってきました。
「お腹空いた~、早く食べたいよ~」
この子たちも随分と待たされたのでしょう。
2人を追いかけるように母親(30代前半ぐらい)が、少し遅れて食べ物や飲み物を抱えた父親(30代前半ぐらい)がやって来ました。
ようやく楽しい食事です、と思ったら、家族の待つベンチの手前で、なんと父親が足をもつらせて転んでしまったのです...。
食べ物や飲み物は無残にも地面に...。
一瞬の出来事に周囲はフリーズ状態になりました。
母親が「え、何? パパ何やってんの~!」とパニック状態になりながら、地面に落ちた食べ物を慌てて拾い始めました。
父親も気まずそうに、こぼれて空になった飲み物の容器を拾っていました。
子どもたちは「もうお腹もペコペコだし、喉もカラカラなのに」と泣き出す始末。
そして、母親が父親を若干責めるような言葉を吐くと、父親は逆ギレし、その家族も周囲にいた人々もなんとも気まずい雰囲気になってしまいました。
もちろん、隣にいた私たち家族もです...。
すると、園内を掃除していたスタッフの女性が、その状況に気づいて駆け寄ってきました。
テキパキと食べ物や飲み物を拾い、笑顔で「お客さま、お怪我やお洋服は大丈夫ですか?」と声をかけた後、「こちらのベンチで少々お待ちくださいね」と言い残し、その場を去って行きました。
数分後、先ほどの女性スタッフが、その家族が買った物と同じ物を持って現れ、「お待たせして申し訳ございませんでした。ごゆっくりお食事を楽しんでください」と、その家族に飲み物や食べ物を渡したのです。
父親が「お金を払います」と財布をバッグから取り出すと、スタッフの女性は「お子様たちに悲しい思いをさせてしまったパークからのお詫びですので、結構です」と言いました。
そして、子どもたちに向かって「びっくりさせちゃってごめんね。〇〇(テーマパークの人気キャラクターの名前)からのお詫びを受け取ってくれるかな?」と言うと、そのキャラクターがソフトクリームを2つ持って現れたのです!
半べそをかいていた子どもたち、暗いムードの両親、そして周囲の皆も大歓声!
気まずかったムードが、女性スタッフの神対応で一瞬にして吹き飛びました。
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