周囲が勝手に作り上げた不仲説の真相は...正反対の姉妹を結ぶほほ笑ましい絆

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:まるおじ
性別:男性
年齢:54
プロフィール:専業主婦の妻と大学生、中学生の子ども2人の4人家族の父です。子どもが同時に中学・大学に進学してお金も精神的な負担も大変でした。

周囲が勝手に作り上げた不仲説の真相は...正反対の姉妹を結ぶほほ笑ましい絆 6.jpg

妻(40代後半)の友人姉妹の話です。

その姉妹の妹さんは妻と同じく40代後半で、妻の大学時代の同級生です。

卒業後は別々の道に進みながらも今までずっと交流を続けています。

妹さんは昔から評判の美人だったそうで、若い頃は読者モデルもしていたとか。

結婚した後も子育てをしながらオシャレな輸入雑貨店を経営するスーパーウーマンとして雑誌に紹介されるなど、周囲もうらやむ華やかな人生を送っていました。

一方、彼女より3つ年上のお姉さんは、地味で目立たないタイプで、妻も昔に何度か会ったことはあるものの、ほとんど印象に残らないような人だったそうです。

聞いた話では、会社勤めをしていたもののあまり上手くいかず、5年ほど前からは妹さん一家と同居しているらしいとのこと。

周囲からは何もしない居候のように思われ続けているそうです。

妹さん自身もあまり自分からお姉さんのことは口にしなかったとか。

周囲は勝手に、お姉さんのことを自分のイメージダウンにならないように仕方がなく同居させている、本当は厄介者扱いしているのでは、なんてうわさしていました。

しかし、3年前の春に妻が妹さんの経営する輸入雑貨店に行ったとき、そんなうわさと全く違う二人の関係を知ったそうです。

その日、妻は妹さんの雑貨店で会う約束をしていたのですが、約束時間を間違えて開店前に到着してしまったそうです。

ちょうど店の開店準備を一人でする女性の姿が見えたので、妹さんだと思って声を掛けると、それはお姉さんのほうでした。

無職で店も手伝わずぶらぶらしているといううわさを信じ込んでいた妻は、お姉さんが店で仕事をしていることに驚きつつも、お姉さんがどんな人なのか知りたくなって話を聞いたそうです。

すると、実はそのお店は、昔から輸入雑貨店を開きたかったものの、資金も知名度もなく一人では店を開けない姉のために、妹さんが自分の名前で店を出したもの。

お姉さんは店の経営を全て任されているのだそうです。

「妹は昔から口とアイデアだけは達者で細かいことは苦手だから、私がやっているの」

お姉さんはいたずらっぽく笑いながら、こうも言ったそうです。

「でも、こうやって妹が私のやりたいことを覚えてて、好きなようにやらせてもらえてるんだから、ありがたいことよね」

お姉さんは妹のイメージアップのために表には一切出ず、店は全て妹が手がけていることにしているとのことでした。

この話をしたことも、妹にはしないようにしてくれと言われたそうです。

兄弟姉妹でのひどい争いも多い中、姉妹がお互いを思いやり、夢の実現を支えあう話を聞いて久々にうれしい気持ちになりました。

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