<この体験記を書いた人>
ペンネーム:うさぎ
性別:女性
年齢:51
プロフィール:年齢より見た目を重視しようと美容皮膚科に通い中。
10年以上、私は家族で経営する個人経営のクリニックに勤めています。
A先生(男性49歳)と従業員を合わせても10人程度しかいません。
少人数で平穏なときはアットホームな職場なのですが、問題は先生とその母親・A母(75歳)の親子げんかが起こったとき。
A母は経理を担当しているのですが、とにかく仕事に口を出してきます。
私たち従業員は先生の言うことを優先すべきと思っているのですが、A母が「私の言ったことができないの?」などと言い出すと困ってしまいます。
いつもA先生とA母が争っているのが、エアコンの温度設定とコロナ禍における換気の考え方の違いです。
A母がエアコンを付け、先生が切り...またコロナ禍で換気をしているのですが、玄関のドアを開けっ放しにしたり、閉め切ったり...と落ち着きません。
片方に従えば、もう片方から怒られてしまうのも理不尽な話ですよね。
A先生もA母も感情に任せて物を言うところがそっくりで、どちらの場合も最低1時間はクドクドと小言を言われる羽目になります。
私たち従業員の仕事は内容的に細かいルールも多いので、間違えないよう集中することが大事です。
血液検査やレントゲンをしたときの検査代など取り違えてしまうと大変です。
そのために神経を集中させているのですが、エアコンの設定温度を上げるとか下げるとかで言い争われるとかなり面倒くさいですし、仕事が進みません。
A先生もA母に反抗しているだけなのか、親子げんかなのか、オーナーの家族がいる職場は気を遣うなあ...という感じです。
以前はこんなことがありました。
私がこのクリニックに勤め出して2年くらいのときに、A先生とA母が些細なことからけんかを始め、ついには取っ組み合いになるのではないかというような雰囲気になったのです。
「もう今日は仕事にならないわ! 終わり! 終わりー! クリニックの玄関を閉めて!」
A母がそう宣言したのですが、私たち従業員はどう対応していいのか分かりません。
とりあえず「帰り支度をしよう」と動き出したら、A母が言いました。
「なんで帰るの?」
急な手のひら返しに度肝を抜かれました。
いつまでたっても親子げんかに慣れることはありませんし、けんか中のクリニックの雰囲気は最悪...。
どうしようもないので、何か指示があるまで自分たちの仕事になるべく集中するように心掛けています。
このクリニックに勤めて10年以上、パートですけど多分定年までいるつもりでいます。
もう少し、この親子げんかに付き合うことになりそうです。
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