入所可能な施設は高過ぎて一般家庭には...! 明るい未来が見えない認知症の実父の施設探し

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:マナ
性別:女性
年齢:42
プロフィール:10歳息子と夫3人暮らしのワーキングマザーです。

入所可能な施設は高過ぎて一般家庭には...! 明るい未来が見えない認知症の実父の施設探し 66.jpg

現在進行形の実父(72歳)の話です。

数年前仕事を辞めたあたりから、少しずつ認知症の症状が現れ始めた実父。

最初の頃は物忘れがひどいくらいだったのですが、2022年に入り少しずつ進行が進み、徐々に昼夜の区別がつかなくなりました。

認知症特有の「疲れを知らない」という症状もあり、夜中に散歩に出てしまった父は自宅へ帰る方向が分からず、行方不明になることもあり、そのたびに警察のお世話になる始末。

そんな生活に、実母(68歳)も疲弊していきました。

これでは老々介護の末に事件が起きてしまうと思い、介護施設を探すことに。

しかし、大金持ちでもない一般のサラリーマンの父の年金(団塊世代なのでそれなりにもらっていますが)で入れる施設や認知症の人が入れる施設は、極端に少ないのです。

費用が安くていいよ、と言われて見学に行った特別養護老人ホームも、結局は有料老人ホームと同じくらい費用が掛かります。

そして、どこの施設も認知症の方は「応相談」。

認知症の特徴は個々で違いますが、主に徘徊・物忘れ・人によっては暴力的になる、というのが多いようです。

そして「応相談」の施設では、それらの方は受け入れられないそうなのです。

徘徊して他の入所者さんの部屋に入ってしまっては困るのが理由のようですが、こちらとしては徘徊して困っているから入所させてほしいのに...。

認知症専門の施設「グループホーム」は、居住市町村の人しか受け入れられないという条件付きで、さらに月々の費用も高くて支払うことができません。

実家を売りに出して費用を工面すると、実母が住む場所がなくなってしまいます。

売りに出してから母の住む家を賃貸契約をする選択肢もありますが、頑張ってローンを返し終えた母に、また賃貸に住んで、と話すのは酷な気がします。

父と母で施設に入る選択肢もありますが、母はまだ自由に暮らしたいそうです。

安い施設でも母と二重生活になることを考えると、かなりの高額です。

そこでも徘徊がダメ、徘徊OKのところは高額過ぎて入れないなど、費用と場所の折り合いがつきません。

それなのに警察の方には、施設に入れろ、と言われます。

もしも、私が大金持ちなら、こんなに苦労せず、父が安心して過ごせる場所を提供できるのに...。

調べれば調べるほど、世の中はお金次第だと痛感しています。

本当に、援助が必要な人に援助が届く世の中になってほしいと思います。

ちなみにデイサービスも見学に行ったのですが、結局こちらも費用の問題がありました。

そもそもお迎えの車に乗れない人、乗車を拒否する人は受け入れできないなど、制限がかなりあります。

父は運よく、ボランティアに行くという名目で通わせてくれるデイサービスが見つかり、週に2回通えるようになりました。

しかし素直に通わず、いろいろと駄々をこねて母を困らせているそうです。

今のデイサービスでどうにかなっているうちに入所施設が見つかるよう、必死で情報収集をするしかありません。

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