皆様こんにちは、『離活のためのアラフィフ貯金日記』の管理人"くるぴた"です。
ここでは昔、結婚生活中に起こった「おいおい、ちょっと待て」と思うような出来事などを中心に書いていきます。
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元夫との結婚生活は波乱万丈といった感じでしたが、とくに金銭面では辛い事が多かったです。
お金がなさ過ぎて、7~8年ほど年金や健康保険に加入できなかった時期もありました。
しかしそういうときに限って、病気になったり、怪我をしたりするもの。
無保険だった頃、本当に困ったのは歯の治療でした。
ちょっと熱が出たとかだったら、しばらく寝ていれば治ったりもするけれど、歯は放置すればするほど痛みが増します。
ある時、あまりに歯の根元が痛くて、歯医者さんに行ったら、歯根嚢胞と診断され、手術が必要になりました。
治療費は合計で8万円以上。
健康保険に入っていなかったせいで、かなりの高額になってしまい、結婚前に貯めた、なけなしの貯金を下ろさざるを得ませんでした。
しかし、私以上に歯が悪かったのが元夫。
そもそも、元夫はヘビースモーカーです。 歯ブラシと歯みがきにはこだわりがあり、ラー○というタバコのブランドの、毛が硬い歯ブラシと、ザクト○イオンを愛用していました。
そしてヤニを落とすという名目でガシガシと力強く歯を磨いていたので、歯のエナメル質が相当弱っていた様子。
しかも毎晩酒を飲んでは歯も磨かずにゲーム中に寝落ちする、などということも頻繁にありました。
つまり虫歯菌がどれだけ繁殖してもおかしくない状態だったのです。
始めのうちは、何事もないように過ごしていた元夫でしたが、ある日、変化が訪れました。
何となく、口数が減ってきたのです。
食事の時にも、食欲そのものはありそうなのに、チビチビと時間をかけて食べています。
なんとなく違和感を覚えているうちにも時間が経ち、元夫は今度は 「マスクを買ってきてくれないか」 と言い出しました。
まだコロナが蔓延する前の時代、風邪でもないのにそういうことを言い出すのは、かなり不自然です。
さすがに怪しく思って 「別に風邪でもなさそうなのに、なんでマスクなんか要るの? 最近なんかおかしくない?」 と、元夫を問い正してみたのです。
すると、本人は苦虫を噛み潰したような表情で 「あんまりこういうのを見せたく無かったんだがな......」 と言いながら、わざと歯を見せるように、イーと口を開くと...... 上の前歯4本のうち、3本が根元から無かったのです。
まさかの光景に、思わず絶句してしまいました。
当時の元夫はまだ40代。 その若さで前歯がほとんどスカスカになっていようとは...... 最初はただの虫歯だと思って放置していたら、何か硬いものを噛む度に少しずつ欠けていって、こんな状態になったのだとか。
もっと早く歯医者に行っていれば、ここまでの惨事にはなっていなかったでしょう。
それにもしも無保険だったとしても、初期の治療だったら、費用もある程度は抑えられたはずです。
「そもそもこんな状態だったら、痛くてたまらないんじゃないの?」 そう尋ねてみると、当人は 「だから、神経が勝手に死ぬまで待った」 。
はあ!? 思わず耳を疑いました。
そこまで悪くなったら、虫歯菌が歯以外のところまで行ってしまうんじゃないでしょうか...。
当時は保険料どころか、治療費自体を自力で払えなかったようです。
それならもっと初期の虫歯のうちに、こちらに相談してくれればよかったのに。
何かがあった時、いつも私にはすぐに知らせず、どうしようもなくなってから「実は...」と言われるパターンがこの時も繰り返されました。
結局、離婚して結構時間が経った頃に病院には行ったようですが、なくなった部分の歯をどうしたのか、詳しくは分かりません。
絵で書く場合、口の中はピンク色で描かれることが多いけれど、実際には口の中は光が差し込まないので暗い色に見えます。
あの時見た元夫の口の歯のない部分も暗く、なんだかブラックホールのように思えました。
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