<この体験記を書いた人>
ペンネーム:さんた
性別:女性
年齢:46
プロフィール:子育て中の主婦です。
5年前、小学校高学年だった息子は地域の剣道クラブに所属していました。
地域の大人や保護者が運営する剣道クラブで、稽古は先生方がつけてくれますが、運営は保護者が行っていました。
週に3日、多いときは週末も含めて5日の活動で、保護者は基本的に稽古に付き添います。
何年も一緒に活動することになるため、保護者同士の関係はとても密になります。
今どき珍しいと思うのですが、各家庭の垣根を越えて大人が子どもたちを見守り指導する、ということがこの教室の特徴でもありました。
保護者にとってはかなり負担のある活動でしたが、子どもにとってはいい経験になると思い、私もがんばって活動に参加していました。
お互いにいい距離感で活動できていればよかったのですが、息子と同学年の子どもがいるSさんはとてもウザい方でした。
Sさんの息子N君は成長が早く、小学校5年生当時で身長は170センチもありました。
小さな子はN君の面に竹刀が届かないため、対戦してもまず勝てません。
小学生の大会では同学年同士で対戦することが多く、N君は長身が手伝って、どの大会でも無敵でした。
N君自身は無口で真面目、少しおっとりした性格ですが、Sさんは気が強く、一緒に活動する母親たちに対して、親切を装った嫌味やお節介な発言ばかり。
何をしたいのか意味不明でしたが、とにかく威張っていました。
Sさんは「私は自分の子ども以外の子もしっかり叱ります!」と公言していて、子どもたちのために叱っているような雰囲気を出していました。
内心とても嫌な気持ちになりながらも、Sさんの発言を前向きに受け入れるよう努力していました。
ですが、ひどい発言の数々に、Sさんのことが大っ嫌いになってしまいました。
「息子君、あいさつの声が小さくて聞こえないんだよね。もしかしてママがあいさつをあまりしないんじゃない? これだけ長い時間一緒にいると家庭内のことも大体見えてくるよね。まずはママがしっかりして息子君にいい背中を見せないと!」
大きなお世話です。
そもそも、私からすれば息子の声の大きさは普通です。
「もしかして、息子君、忘れ物が多いタイプじゃない? それってこれから中学に上がってもきっと困るよ! 気をつけてあげないと!」
こんな感じで、励ますふりをして嫌なことばかり言ってくるのです。
子どもたちに対しても、大声でとにかく怒鳴ります。
「あいさつ!」「声が小さい!」と怒鳴りまくり、本来静かに見なければいけない剣道の試合中も「すぐに諦めるな!」「前に出ろ!」とSさん自身は剣道未経験なのに子どもたちに向かって叫びます。
しかし、自分の息子N君のことは全く叱らないのです。
先生でもない未経験者になぜ息子が怒鳴られなければならないの!? 涙を流す息子を見て辛かったし、なぜ私自身までSさんに否定されなければならないのか!?
息子が剣道をやめるといったとき、私は内心、Sさんからやっと離れられる!とうれしく思いました。
今はSさんとは全く関係ない生活を送っていますが、今思い出しても腹が立つ、心底ウザい人でした。
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