これじゃ「あれ」みたい...軽くトラウマになった部活の夏合宿での食べ物運搬法

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:うさぎ
性別:女性
年齢:51
プロフィール:年齢より見た目を重視しようと美容皮膚科に通い中。

これじゃ「あれ」みたい...軽くトラウマになった部活の夏合宿での食べ物運搬法 4.jpg

今から35年ほど前、私(51歳)が高校1年生だったときの話です。

運動部のマネージャーをしていた私は、初めての夏の合宿を迎えていました。

入学した高校はできてから3年目の新しい学校だったので、運動部にマネージャーはいませんでした。

3年目にして初めてマネージャーを募集し、私と友人に決まったのです。

そういう経緯から先輩がいなかったため、去年の合宿ではどうしていたかなど教えてくれる人もおらず、手探り状態でした。

学校に泊まる合宿だったので、食事の場所は家庭科室。

食事の支度は私たちが調理するのではなく、近くのお店から運ばれてきます。

あらかじめ合宿の献立表は渡されていました。

当日、午前中の練習メニューが終わり、食事の時間が近づくとお店の方が届けてくれる食事を受け取ります。

40人以上からなる部員の食事はかなり多いので、1年生の部員も手伝いに来てくれました。

食事の受け取り場所は体育館のある建物の1階でした。

小学校の給食のような大きな鍋を受け取って台車にのせるのですが、その中にとても重い鍋がありました。

家庭科室に運んで中を見ると、黒いビニール袋が入っていて、ビニール袋の口がしばってありました。

おそるおそるその黒いビニール袋をひっぱり上げると、中身はどうやら液体のようで、少し温かいのです。

「まさか...」と思いつつ、黒いビニール袋を開けると中に味噌汁が入っていました。

液体なのでこぼれてはいけないというお店の気づかいだと思いますが、私には衝撃でした。黒いビニールに入った味噌汁ってなかなかのインパクトがあったのです。

一瞬、残飯みたい...と思ってしまったらもうだめで、食欲をなくしてしまいました。

部員のみんなにはこんなこと言えないな...と思い、手伝ってくれている1年生の部員にも黙っていました。

お腹を空かせていた部員が食欲をなくしてしまうと気の毒だと思ったからです。

翌年、私たちが2年生になったとき、1年生の女子がマネージャーとして1人入ってきました。

一緒に合宿をするとき、合宿の決まりや、味噌汁は黒いビニール袋に入っているから驚かないようにアドバイスをしておきました。

合宿中は練習風景や食事中にみんなで写真を撮り、とてもいい思い出になりました。

でも食事風景の写真を見ると、黒いビニール袋に入った味噌汁を思い出してしまいます...。

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