<この体験記を書いた人>
ペンネーム:さくらみちこ
性別:女性
年齢:55
プロフィール:孫の優しさに心が暖かくなりました。
2022年の初めごろ、55歳の私と小2の孫の間で起こった出来事です。
この頃、我が家は『マインクラフト(マイクラ)』というゲームを買いました。
ずっと欲しがっていた孫たちの願いを受け入れての購入です。
買ってすぐ、2人の孫(小学校5年生と2年生)はマイクラに夢中になり、「寝ても覚めてもマイクラ状態」に。
「そんなに楽しいの?」と興味津々の私でしたが、きっと孫たちもその様子に気づいたのでしょう。
2人の孫から「ばあちゃんも一緒にマイクラやろうよ!」と誘われたのです。
「やった~」と張り切って挑戦する私。
孫からのお誘いってホントに嬉しいものですから。
しかし、実際にやってみると、とっても難しいのです。
ツールや登場するキャラクターが多すぎて、何がなんやら全然覚えられません。
また、自分で掘ったり作ったりと、必要なアイテムを手に入れる方法だって覚えないといけないのだそう。
激しい展開に画面酔いもしてしまいました。
そんなわけで、マイクラは私にとって難解そのものだったのです。
それでも、なんとか孫と一緒に楽しみたくて、四苦八苦しがらもどうにかプレイできるまでになりました。
とはいえ、マスターしたのは簡単なことだけ。
そんなこんなで、晴れて私もマイクラチームに入ることができ、その日以来、ほとんど毎日3人でマイクラを楽しむようになりました。
始めてみると、ホントにホントに楽しくて、私も時間を忘れてしまうほど夢中になってしまいました。
そんな毎日が続いたある日のこと。
いつも通りマイクラを楽しもうと準備していたら、「ピンポーン」とインターフォンが鳴ったのです。
「はーい」と出てみると、訪ねてきていたのは下の孫のお友だち。
「公園に遊びにいこうよ」と誘いに来てくれたのでした。
私はてっきり行くものと思い、その様子をほのぼのと見守っていたら、下の孫の口から出てきたのが「今日は遊べない」の一言でした。
「どうしたのかな?」と見守っていたら、「今日はばあばとマイクラする約束だから遊べないんだ。ごめんね」とお友だちに伝えていたのです。
それを聞いた私は、子ども同士の遊びを優先してほしい一心で、慌てて孫の元に向かいます。
そして、すぐさま「遊びに行っておいで。ばあばとは帰ったらマイクラしようよ」と伝えたのです。
すると孫から「俺は今日、ばあばとマイクラするって決めてたの。ばあばは俺のマイクラ友だちだからね」との言葉が。
そして、再び友だちに向き会い「また今度遊ぼうね。バイバイ」と伝えたのです。
残念そうに帰るお友だちを見送った後、リビングに戻ってきた下の孫は、何事もなかったようにマイクラの準備を続けています。
そこで、「お友だちとの遊びを優先すればいいんだよ」と伝えたのですが、下の孫の言葉にうるっとしてしまいました。
「ううん。だってばあばとの約束が先だったんだ。それに、俺はばあばとマイクラするのを楽しみにしてたの。ばあばもそうでしょ?」
きっと「ばあばをがっかりさせたくない」という孫の優しさから出た言葉で、「ばあばとの約束を守るんだ」という正義感も伝わってきました。
そんな、孫の思いに触れてジーンと感動。
お友だちにはごめんねと思いつつ、「本当に素敵な男の子になったな」と誇らしい気持ちになりました。
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