<この体験記を書いた人>
ペンネーム:くもりのち晴れ
性別:女性
年齢:65
プロフィール:78歳の夫と2人暮らしの会社員です。
2021年の冬も終わりの頃、昼前に会社の電話が鳴りました。
受話器を取ると、毎日注文している弁当店のA君からです。
「すみません、配達するお弁当がもうないので、スーパーかコンビニにでも寄って、何か見繕って買っていきましょうか?」
そう言われて唖然...悪びれた様子が全くありません。
前もって注文して代金まで払っているのに、今日はもうないとはどういうことよ!と思いましたが「自分で買いに行きますので結構です」と穏やかに電話を切りました。
そのお弁当店は、おいしくてリーズナブルな弁当を、注文数が少なくても配達してくれるので重宝していました。
弁当店から一週間ごとにFAXが送られてきて、記入して返信するシステムでしたので、その通りに注文していました。
曜日ごとに配達の方が3人交代で来ていましたが、毎日料金を払うのが面倒なので、前払いで火曜日に一週間分払っていました。
ところが、A君の曜日だけ、配達がなかったりお昼を随分過ぎてから持ってきたりと、いい加減なことが続いていたのです。
挙句の果てに、A君は「月曜日は配達件数が多いので、午前7時に持ってきます」と言ってきたことも。
我が社の始業時間は8時30分ですので、7時だと会社は開いていません。
彼はいったいどこに置いて帰るつもりなのでしょうか。
「野良猫や犬がうろうろしているので、月曜日はお弁当はいりません」
そう断り、月曜日は自分で用意することにして、残りの4日間の弁当を注文していました。
しかし、今回の電話でついに我慢も限界。
弁当を作っている所がなぜ、よその弁当を持ってくるのよ!と腹の虫が収まりません。
翌日、配達に来たA君に「今日はいただいておきますが、代金は前に払っているのと相殺してください。明日からはもう配達は必要ないです」と伝えました。
配達してくれる弁当店は他にもたくさんありますから。
断ってすっきりしていると、弁当店のオーナーが他の曜日の配達員と共に会社に来てくれました。
「ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。責任を持って配達いたしますので、今後とも何とぞよろしくお願いいたします」
謝罪の言葉をいただき、弁当の中身に不満があるわけではないので、意地になって断り続ける必要も感じず、翌週からまた配達をお願いすることにしました。
その後は、A君以外の配達員が来るようになり、幸いなことに毎日おいしいお弁当をいただいています。
人気記事:「金ならたんまりあるから面倒はかけん!」そう豪語していた姑の実際の貯金額は...《かづ》
人気記事:《漫画》女性を見下す80歳の義父。町内会の集まりで私の切迫早産を笑い話にした結果<前編>
人気記事:《漫画》お酒が飲めない私。友人2人との飲み会で「気を遣わないでどんどん飲んで」と言った結果<前編>
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。