もう破綻が近い老々介護。認知症72歳父、月に4回は行方不明になり、ついには高速道路に...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:マナ
性別:女性
年齢:42
プロフィール:42歳ワーキングマザー。夫と10歳息子の三人家族です。

もう破綻が近い老々介護。認知症72歳父、月に4回は行方不明になり、ついには高速道路に... 59.jpg

うちから1時間半ほどの場所に住む、現在72歳の認知症の父と69歳の母の話です。

父はもともと大手企業に調理師として勤めていました。

単身赴任が多く、地元にいたことはほとんどありません。

そのため友人もおらず、趣味もありませんでした。

数年前にリストラの波に押されて解雇されると、地元に戻って新しい職場を探し始めました。

しかし、かなり上の立場だったこと、昔の人なのでプライドがあること、そうした理由でなかなか仕事先は見つかりませんでした。

お酒が大好きだった父は、その頃から酒量がかなり増えたと思います。

なんとか転職できたのですが、数年前から少しずつ認知症が始まった父は、仕事が覚えられなくなったのか、突然辞めてしまいました。

職場から母に電話がかかってきて、「急に辞められても困る」と言われて発覚したのです。

父は昔から自転車で出かけることがありました。

認知症が始まってからは真っ直ぐに帰らず、徐々に自転車で徘徊するようになり、近所の公園で便をして文句を言われたこともあったそうです。

そして、だんだん家に戻れなくなる日が増えてきて、警察のお世話になることも。

日曜日の午後、突然警察から電話がかかってきたことがありました。

どうやって番号を調べたのかわかりませんが、母につながらないので私に連絡した、と警察の方は言います。

詳しく事情を聞くと、父が高速道路を自転車で走っていたので保護したというものでした。

テレビで見かけるようなことをまさか自分の家族がやろうとは...。

そしてある日、外出したきり戻ってこないと母から電話があったので、急いで実家に向かいました。

警察に行方不明届を出して待っていると、夜中の1時頃に、保護しました、と連絡がありました。

その場所はなんと、車でも2時間以上はかかる場所でした。

母を車に乗せて迎えに行くと、久しぶりに見る父はとても小さく、何を言っているのか分からない状態でした。

おそらく私のことを娘だと認識していなかったと思います。

その後、数カ月に一度だった行方不明の頻度は上がり、今ではひと月に4回ほど行方不明になってしまいます。

母は警察に連絡するのを躊躇しています。

理由は、警察が連絡するたびに数名でやって来て、家の隅々まで事件性がないかどうかを確認するからだそう。

それがとても恥ずかしいと言っていました。

私は息子の学校があったり、仕事を急に休めなかったりするので、すぐには駆けつけられない状況です。

連絡があれば真夜中でも迎えに行くようにしています。

しかし、父を見つけても軽自動車なので、父の自転車が乗せられません。

次の日に無理を言って休みをもらう必要があり、いろいろと大変です。

母は、朝晩の感覚がなくなった父に一日中振り回され、暴言まで吐かれています。

便の始末をし、何度も洗濯機を回し、周りの人に謝り続ける日々...。

老老介護はもう限界です。

今後どうすればいいのか悩んでいます。

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