<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女性
年齢:53
プロフィール:アラフィフ兼業主婦。仕掛け細工が好きで昔から収集しています。
53歳になる兼業主婦です。
これは今から10年ほど前、私の息子がまだ10歳頃の話です。
その頃、近所でもクレクレで有名なAさん(当時30代後半くらい)というママ友がいました。
Aさんは息子と同じ歳のお子さんを持つ専業主婦なのですが、Aさんが家に来ると物がなくなるという話を何度も聞いたことがありました。
ただ、被害にあった他のママ友さんたちは確固たる証拠がないので、どうAさんに追求したものかみんな困っていたのです。
しかしある日、私の家で行われたママ友会の後、事件が起きました。
ママ友さんたちが帰った後、お気に入りの指輪がなくなっていることに気が付いたのです。
その日のママ友会は、運動会での地区別リレーについての話し合いをしていて、近所だったAさんも私の家に来ていました。
目を離さないように気を付けてはいたのですが、まさかの出来事です。
私はあわてて他のママ友さんたちの家に電話しましたが、結局指輪は見つからず落ち込んでいました。
みんな「またAさんでは?」と口をそろえて言っていましたが、証拠がなく、Aさんにも聞いてみたのですが、Aさん自身は「知らない」というのでどうしようもありません。
しかし後日、事態は急展開します。
なんと運動会でAさんが私の指輪をしているのを発見したのです!
もちろん、私は慌ててAさんを問い詰めました。
Aさんは「知らない」「自分で買ったものだ」と主張しています。
しかし、その指輪は、私がからくり細工が好きなことを知った知人が、手作りで細工をしてプレゼントしてくれたものです。
その細工とは、光を当てると私の家族の写真が浮き出るというもの。
それを証拠にAさんに糾弾すると、さすがにAさんも隠し切れないとあきらめたようです。
「とても素敵だったから、つい...そんな仕掛けがあるとは思いもしなかった」
しぶしぶながら謝罪し、指輪を返してくれました。
息子と同じ歳のお子さんもいらっしゃる方だったので、事を荒立てることはしませんでしたが、今思えば反省してもらうためにも、ちゃんと警察に届けたほうが良かったのかもしれません。
現在、Aさんご一家は旦那さんの仕事の都合で引っ越したので、どこで何をしているのかは分かりません。
ですが、私の指輪事件以降はクレクレもせず、他のママ友からも物がなくなった話は聞かなくなったので、あのときの行動は間違いではなかったと思っています。
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