<この体験記を書いた人>
ペンネーム:gaspal
性別:女性
年齢:41
プロフィール:夫(51歳)、小学生の息子の3人暮らし。共働き家庭で頼れる祖父母もいません。
今から10年前のことです。
仕事をしていたため、息子(現在は小学5年生)を0歳から保育園に預けていました。
身近に頼れる祖父母がいなかったのも理由です。
朝は8時前に登園、帰りは保育園のお迎え制限時間の18時にギリギリ滑り込みの毎日でした。
他の保護者の方と顔を合わせても挨拶するだけ。
保育園では「子ども1人につき一度は役員を担当する」がルールだったため、役員をやっていた時期は毎日が戦争のようでした。
息子はアトピー性皮膚炎のため通院が必要で、よく熱も出していたので、仕事を辞めてしまうべきか迷うほど心身の余裕がありませんでした。
そんな私とは対照的な家庭もありました。
夕方4時くらいのお迎えグループは、お迎え後に保育園の近くの公園で子どもたちを遊ばせ、ずっとおしゃべりしているようでした。
他の保護者から「休日ランチや平日も夜ご飯によく行っているらしいよ」とも聞きました。
そのママ友グループから、私も平日の夜ご飯の誘いを何度か受けたこともあったのですが「誘っていただき嬉しいのですが、平日は余裕がなくて参加できそうにありません」と丁寧に断りました。
そんな中、PTAでのある出来事がきっかけで、困惑することがありました。
通っていた保育園は、大学などの教育機関が多い地区にあったため、研修等で日本に来ている外国の方々の子どもたちもいました。
外国人の保護者の方たちから、「PTAが配る日本語の資料が読めない、分からない」という意見が出て、PTAでも問題になったのです。
そこで、私も夫も日常会話レベルの英語ができるため、PTA役員になったときに他の役員さんと相談した上で、英訳した資料を外国人の保護者に配りました。
そのことが、あのママ友グループの耳に入ったようなのです。
ある日、仲の良い保護者の方から聞きました。
ママ友グループが、私の職業を客室乗務員、外資系企業、IT企業、通訳...と多岐にわたり予想していると。
想像力の豊かさに腹が立つやら、呆れるやら!
「違いますよ〜」と明るくやんわり否定したのですが、今度は「素性を隠している」とまたママ友グループの中で噂になったようです。
またこのグループ、私だけでなく他の方についても妄想を繰り広げていました。
「お父さんと新人の女性保育士さんが手をつないで帰った」と園長先生に告げ口したようですが、目撃証言も曖昧で、不確かな内容ばかり。
園長先生もあきれるような妄想だったそうです。
こういった話が卒園までたびたびありました。
幸い、そのグループとは小学校の学区が全員異なっていたので、その後の付き合いはありません。
息子が小学校に入って知り合った保護者の方とは時間をかけて関係を深めたため、「ママ友」ではなく本当の頼れる「友人」が数人できました。
どうしても困ったときにはお互い助け合うなど、良い関係が続いています。
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