<この体験記を書いた人>
ペンネーム:濃姫
性別:女性
年齢:45
プロフィール:夫(47歳)、娘(18歳)、息子(13歳)の4人家族。夫の浮気が原因で離婚危機。
花が好きな母(75歳)の影響で、私も小さい頃から花や観葉植物が大好きです。
20歳でOLとして働きだしてから、趣味で華道とフラワーアレンジメント教室に通い、結婚する友人たちに頼まれるとブーケを作っていました。
そのときにブーケを作ってあげた友人の1人、A子(44歳)の娘さん(23歳)が、2021年6月に結婚することが決まり、ブーケを作ってもらえないか、とA子から連絡が来ました。
小さい頃から「6月の花嫁」に憧れていた娘さんは、結婚式やドレス、ブーケなどにこだわりがあったそうです。
式と披露宴は庭があるお洒落なレストランで挙げ、純白のウエディングドレスに紫陽花のブーケを持ちたいとのこと。
何軒かブーケを作ってくれる生花店に聞いたらしいのですが、娘さんのイメージ通りのブーケを頼むと予算がかなりオーバーしてしまうため、私に作ってもらえないかと...。
私は喜んで引き受け、式の1カ月前にはA子と娘さんと会い、ブーケのイメージや結婚式の当日の流れなど、念入りに打ち合わせをしました。
結婚式の前夜にブーケを作り上げて届けた後、式だけは参列することになっていたので、少しお洒落をして会場のレストランに向かいました。
予定通りの時間に到着し、控室にいる娘さんに作ったブーケを渡しに行くと、イメージ通りだととても喜んでくれました。
私も一安心して式の会場に向かおうとしたのですが、何だか娘さんの様子がおかしいのです。
具合でも悪いのかと聞くと「緊張しちゃってトイレに行きたいんだけどどうしよう...」と半べそ状態。
A子は花嫁の母なので、もう式の会場でスタンバイしているし、スタッフに言うのは娘さんも恥ずかしいはず。
そこで、「私が手伝うからトイレ行こう!」とトイレまで連れて行きました。
しかし、ウエディングドレスの下はオーガンジーが何段も重なるペチコート、それをたくし上げるのは想像をはるかに超える重労働でした。
娘さんは自分では何もできないため、まず立ったままドレスの中に私が潜り込み、下着を脱がせ、ドレスを汚さないよう慎重に座らせました。
そして用を足す間はドレスの裾を持ったまま娘さんに背を向け、用が足し終わるのを待ち、終わると再びドレスの中に潜り込み下着を履かせ、ドレスを汚さないように慎重に外に...。
何度も「ごめんなさい」と恐縮している娘さんを励まして、急いで自分も化粧室に行き、汗で落ちたメイクを直し、ぐちゃぐちゃになった髪の毛を整え、しわしわになった洋服で式に参列しました。
娘さんの眩しい笑顔を見れてブーケを作った甲斐はありましたが、普段使わない筋肉を使ったのでしょう...数日間、筋肉痛で苦しみました...。
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