<この体験記を書いた人>
ペンネーム:さくらみちこ
性別:女性
年齢:55
プロフィール:不思議な出来事は避けては通れないみたいです。
59歳・技術職の夫、55歳ライターの私、16歳で結婚、出産、後にシングルマザーとなった長女28歳、2人の孫(11歳と8歳)の家族です。
2021年春、当時小学校1年生の孫の身に不思議な出来事が起こりました。
我が家の下の孫はいつも元気いっぱい、体を動かすのが大好きな男の子です。
しかし、この頃はコロナ禍真っただ中で、自由に外出できない日々を送っていました。
そんなわけで、遊ぶ場所は家の中、特に自分たちの寝室で過ごすようになっていました。
そこは、娘と孫たちが眠る部屋なので、日中ほとんど誰も使いません。
誰にも邪魔されずに自分の遊びに没頭できるため、下の孫は寝室で過ごすのが定番となっていきました。
そんなとき、不思議な出来事がその寝室で起こったのです。
その日もいつも通り「遊んでくる!」と寝室に向かった下の孫。
程なく孫が遊んでいるコマのおもちゃが回るシャー、ブーンという小気味よい音が聞こえてきました。
「ご機嫌で遊んでるな〜」と安心していた私。
そんなとき、突然「うわ~~~~~」という、孫の絶叫が聞こえてきました。
それはもう、ものすごい大きな声です。
それまで一度も聞いたことがない異様な叫び声に、「これはただ事ではない」と感じてすぐに孫のもとへ向かいました。
すると、そこにはすでに娘がいて、「どうしたの? 何があったの?」と孫に話しかけていました。
しかし、そんな問いかけにも孫はまったく反応を示さずに、ただ娘の洋服をギュッと強く握りしめ、しがみつくように娘の体に顔をうずめていました。
その後も、どんなに声をかけても、身体が固まったかのように動きません。
困惑しながらも、「とにかく場所を移そう」と、リビングに移動。
一旦は孫を見守ることにしたのです。
それからしばらくたった頃、少し落ち着いたのか、孫が顔をあげてくれました。
それに安堵したものの、孫の表情は恐怖にひきつったままだと気づきました。
そこでもう一度、「何があったの?」と聞くと、孫がようやく、「怖い顔が壁から出てきた。僕をじっと見ていたんだ。顔だけが。凄く怖かった」と話してくれました。
その途端、孫は娘にしがみついて、大きな声で泣き続けました。
そんな孫の様子に、「やっぱりあれか...」と、過去の出来事を思い出す私。
実は我が家では、こういった出来事がときどき起こっていたのです。
突然スッと動く大きな影、どこからともなく不意に鳴る音、焼け焦げたような匂いなど、どう考えてもそこに存在するはずのない「何か」に遭遇することがあります。
それを経験してもなお半信半疑だった私たちなのですが、この出来事で、その「何か」の存在を認めざるを得なくなりました。
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