<この体験記を書いた人>
ペンネーム:大家ぽん子
性別:女性
年齢:65
プロフィール:孫育てに協力中の65歳主婦です。コロナ休校の影響が祖母世代にも...。
「あなたは本当にやりたくないことって、絶対にやらないでしょ。自己満足でしょう? 私も人のことは言えないけどさ」
友人は軽い調子で言いました。
えっ! 私のやってることって自己満足だった!? グサッと来ました。
私は65歳の主婦です。
コロナで休校になったとき、小学生(9歳・7歳)の孫の面倒を見ています。
小学生になったとはいえ、まだ子どもだけで留守番をするのは難しい年齢です。
コロナ休園、休校が始まったころに比べれば、お世話自体はだいぶ手がかからなくなってきましたが、それでもいたらない部分は多いと思います。
休校は急に決まります。
予定を前日、ときには当日に変更しなくてはならないのはストレスで、同じような立場の友人(65歳)と愚痴を言い合い、ガス抜きをしながら頑張っていました。
友人は小学校4年生と3歳の保育園児の孫の面倒を見ています。
その日もお互い、大変よねえ...と、とりとめのない話をしていました。
友人の場合、保育園でコロナが出るたびに消毒のため休園になるのだそう。
今は、週一回ペースで突然孫を預からなくてはならないようです。
小学校から急に下校の連絡が来て、孫には鍵を持たせられないので、車で30分以上かかる通院先から大慌てで帰ったこともあるのだとか。
聞くだけで「ひえー!」と声を上げてしまいそうでした。
小学校と保育園、両方の休園・休校に対応しなくてはならなかったので、私よりきっと苦労も多かったことでしょう。
私も、当日の朝に「今日から〇日間、学年閉鎖になりますと連絡が来た!」と娘(39歳)からのSOSが入り、大慌てで孫を迎えに行ったことがあります。
また、孫のお世話を安請け合いしたことで自分の仕事ができない日があり、職場に大迷惑をかけたことも。
「早くコロナが落ち着かないと、自分たちもやりたいことができないわよねえ」と愚痴を口にしました。
そこで冒頭の「自己満足でしょ?」発言が飛び出しました。
グサッと心に刺さってしまい、すぐに返事ができませんでした。
人は全く思っていないことを言われても、何も感じないものですよね。
これがグサッと来るということは...思い当たる節があったからです。
娘に「お母さん、用事がある日は無理しないで」と言われていても、一生懸命仕事を調整したり、用事を延期したり、なんとか都合をつけています。
自分たちもやりたいことができないわよねえ、なんて愚痴っぽく言いましたが、望んでやっていることばかり。
きっと、本当に嫌なことなら断っていると思います。
「娘のために自分を犠牲にする私」という立場に酔いしれていたのかもしれません。
これに気づいてからは、ふとしたときに思い出してはウジウジとしてしまいます。
本当に、コロナは家族関係にも友人関係にも与える影響が大きすぎて、早く収束してくれないかなと心の底から思っています。
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