<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ごんちき
性別:男性
年齢:47
プロフィール:宮城県の会社員です。妻と二人暮らし。子どもはいません。
47歳の会社員です。
隣町には78歳の父と74歳の母が住んでいます。
2022年1月、父は10年以上勤めていた介護施設の夜勤のアルバイトを退職し、ようやくリタイヤしました。
無趣味な父でしたが、それからは家庭菜園で野菜を作ったり、散歩をしたりして過ごしているようです。
仕事から解放されてようやくゆっくりと言いたいところですが、問題が一つ。
両親の仲がすこぶる悪いのです。
私の両親は昔から相性が悪く、何かと喧嘩ばかりしていました。
父は自分が正しいと思うことはなかなか曲げられないやっかいな性格。
母は母で、そんな父の言動に対し、余計な一言を言ってしまうのです。
そんな両親なので、事あるごとに衝突を繰り返してきました。
「いや~〇〇選手って病気に苦しみながら頑張っていてすごいよな」
例えば、父があるスポーツ選手のことをそんなふうに言うと、すかさず母は否定します。
「別にそんな人いくらでもいるじゃない。別にすごくないよ」
父は否定されて面白くないらしく「いやいや、すごいでしょ」と頑張ります。
しかし、母も譲りたくないので「△△さんの方がすごいよ」とさらに否定をして、ヒートアップして言い合いになります。
お互いに譲り合えばいいものを、そんな問答を繰り返すうちいつしか大喧嘩に発展。
また、私が腰痛に苦しむ父に低周波治療器をプレゼントしたときには、こんなことがありました。
父は低周波治療器をとても気に入り、実際効果もあったようなので母にも勧めました。
しかしながら母は、一度くらい試せばいいものを「使わない」とあっさり拒否。
そこであきらめればいいのですが、父はしつこく勧めて母は断固として拒否。
そうこうしているうちに大喧嘩になりました。
とにかく、お互いに負けず嫌いで相手に譲ることができないのです。
まるで子どものように、本当にくだらないことで言い争い、大喧嘩に発展してしまいます。
これまで幾度も離婚の危機があり、よく何十年も一緒に夫婦をやってこれたものだと呆れてしまいます。
父が現役の頃は仕事で家を空けることが多く、衝突が避けられていたため、どうにかバランスを取っていたのでしょう。
しかし、これからは一日中2人きりの生活になります。
父はだいぶ耳が遠くなり、物忘れも徐々に出てきました。
母は心臓が弱く、足腰も弱ってきています。
「お母さんの心臓の調子が良くないのだけれど、どうしたらよいかな?」
「お父さんの物忘れが激しくなってきたから、車の運転をさせるのが心配」
お互いに老いが心配らしく、2人からそれぞれを心配して私に相談したり、不安を打ち明けてきたりします。
お互いに嫌っているわけではなく、一緒に余生を送りたいと思っているのだから、もう少し歩み寄ればいいのに...。
そんな心配をよそに、負けず嫌いな両親は相変わらず喧嘩ばかり。
果たしてこれからやっていけるのか、とても不安です。
人気記事:《漫画》長女が受験「運気上昇のために断捨離だ!」妻の決断が我が家にもたらしたものは...?<前編>
人気記事:《漫画》ちょっとおバカな亡き愛犬「リキ」。ある日、溺愛していた義母が暗くなっても帰らず...<前編>
人気記事:母がおかしい!行きはひとりで来たのに「私どうやって帰ればいいの?」《ワフウフ》
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。