＜この体験記を書いた人＞
ペンネーム：やまと
性別：女性
年齢：41
プロフィール：10歳年上の夫と二人暮らしの主婦です。
約1年前、知り合いから頼まれた仕事で短期間のリモートワークをしていた頃のことです。
いくつかの業務があったのですが、アルバイトの学生さんとオンラインで話す業務が何回かありました。
事前に連絡を取り合って時間を合わせ、オンライン会議システムを利用して話をするのですが、画面はオフにするようにとの指示なので相手の顔は見えません。
どの学生さんもきちんと連絡してくれて、言葉遣いも丁寧でパソコンも上手に使いこなしていました。
私が学生の頃のアルバイトといえば飲食店や塾などが多く、パソコンを使いこなすような職種はあまりありませんでした。
今の学生さんはアルバイトをするのにもパソコンのスキルが求められ、それをちゃんとこなしていてすごいと感じていました。
そんな中、ある女子学生さん（20代前半）と2人でオンラインで話をすることになりました。
その学生さんとは直接会ったことも顔を見たこともありませんが、事前にやりとりしたメッセージの返信も迅速で受け答えもきちんとしていたので、信頼できる人だと感じていました。
しかし話をする日、彼女から予定時間の直前になって「ちょっと遅れてしまうので、30分後からお願いします」とメッセージがありました。
そういうこともあるでしょうし、次の予定はなかったので問題はありません。
「こちらは時間に余裕がありますので、何時からでも結構です。また遅れるようなことがありましたらご遠慮なくお知らせください」
そう送りましたが、その後、特に連絡はありませんでした。
そして30分を少しすぎた頃、彼女はオンライン会議システムに参加しました。
「遅れてすみません」とお詫びされた後、早速仕事を始めましたが、何やら彼女の様子がおかしいのです。
まず、こちらが何か話しかけても「はい...」と、何となく上の空で聞いているような感じです。
よく聞いてみると、彼女の声は何かを口に入れながら話しているように聞こえます。
恐らく、何かを食べながら話していたのでしょう。
特に私が注意することなく話を続けていると、彼女はさらに大胆になってきたようで、こちらに聞こえるくらいにもぐもぐし始めました。
返事もさらに適当になってきて、食べるのに夢中で私の話を聞いていないのか「えっと、もう一度言ってください」と言うようなこともありました。
数分間後には食べ終わったようで、とたんにしゃべり方も内容もしっかりしたものになり、結果的に業務に支障はありませんでした。
彼女にしてみれば、画面がオフなので大丈夫と思ったのかもしれませんが、食べていることはバレバレでした。
遅れても構わないと伝えてあるのだから、食べてからでよかったのに...と思うと同時に、今の若い人は優秀だけれどずいぶん大胆だなとびっくりした出来事でした。
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