<この体験記を書いた人>
ペンネーム:夏子
性別:女性
年齢:45
プロフィール:同じ年の夫と私、子どもの3人で郊外の住宅街に住んでいる主婦です。毎日のんびり近所の公園を散歩して癒されています。
我が家は戸建て住宅が並ぶ住宅街の一角にあります。
2007年に入居した後に初めてあった選挙で、ある党(A党とします)の支援者が、道路を挟んで我が家の真向かいの場所に立って応援演説をしていました。
選挙の演説は、駅や人が集まる施設の駐車場でするイメージがあったので驚きました。
その後も、なぜか選挙のたびに我が家の真向かいで応援演説が行われました。
率直に言ってうるさいし、音が割れて何を言っているのか分からないですが、1回15分くらいで終わるし、1人で演説しているので「頑張ってるな」と思って聞き流していました。
ところが2019年の選挙では、我が家の敷地に沿って旗を持ったA党の支援者がずらりと並んでいました。
たまたま我が家の前に集結してしまったのかもしれませんが、これでは我が家はA党の関係者みたいです。
さすがにお願いして敷地に沿って並ぶのはやめてもらいましたが、人数が多かったので言いに行くのは怖かったです。
熱心なのはA党だけではありません。
選挙期間中、たまたま町内会の集まりがあったので顔を出したときのことです。
お茶を淹れに行って、町内会で役に付いているCさんという方とたまたま2人きりになりました。
「ねぇ、今度の選挙はどこに投票するかもう決めてる?」
Cさんからいきなり話しかけられました。
それまでCさんとはほとんど話をしたことがなく、すれ違ったときに会釈する程度のお付き合い。
それほど親しい間柄ではない方からのいきなりの質問で驚いてしまいました。
適当な返事をして逃げたかったのですが、私は給湯室の奥にいて、出口側にCさんがいるので出られません。
仕方なく「はぁ、選挙の広報を読んで決めるつもりです」と返事をしたのですが...。
「B党にしてよ。あなた、子どもがいるでしょ。B党は子育て支援だって頑張ってるのよ」
Cさんは一方的に、B党の政策がいかに優れているかをまくし立ててきました。
さらにその日の夜、我が家の呼び鈴が鳴りました。
ドアを開けると、Cさんと他に6~7名が立っているのが見えました。
Cさんが今まで我が家に来たことはありません。
これは選挙の話の続きかなと思い、強硬策に出ることにしました。
「ごめんなさい! 今ご飯作ってたんです! 子どもを1人にしておけないから! 本当にすみません!」
向こうが何かを話す前に一方的にまくし立て、Cさんたちの要件も聞かずに家の中に入ってしまいました。
もしかしたら町内会の用事で来たのかもしれませんが、遅い時間だし、そのときは私と子どもしかいなかったので怖かったのです。
選挙活動はどの党に限らずルールの範囲で自由にすればいいと思います。
でも、ご近所の支援者さんたちの行動には「ちょっとやりすぎでは?」と思うし、正しいのかどうかも怪しいので、怖いと感じてしまった出来事でした。
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