【弁当係は父】「おかあさん、ありがとう」統一で手紙を書かせ...「子育て=母」が前提の幼稚園

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ぴっぴ
性別:女性
年齢:43
プロフィール:子どもが2人いる(小学生高学年と低学年)いるパート主婦です。

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上の子が幼稚園年長だった6年ほど前の話です。

年長になってから「親に感謝を表す」的な行事が数回行われたのですが、そのたびに「あれ?」とモヤモヤしていました。

まず、授業参観で「いつもご飯をありがとう」という作文をみんなで朗読するイベントがありました。

1人ずつ自分で書いた作文を読み上げるのですが、みんな内容が「おかあさん、いつもおいしい料理を作ってくれてありがとう」でした。

なぜモヤモヤするかというと、うちは普段の食事も子どものお弁当も、夫が作っていたからです。

夫婦で参加したのですが、夫はみんなの作文を聞いて苦笑いしていました。

他の家でもお父さんがお弁当係の家庭もあったり、夫婦で交互にお弁当担当をしていたり、おばあさまが作っていたりといろいろでした。

それが「おかあさん」に統一されていて、母親たちで「うちは夫がお弁当を作っているのに...」など笑って話していました。

保育園でなく幼稚園だったので、子育ては母親が担っていると思われていたのでしょう。

また、その後のイベントや子どもが親のために作った記念工作なども、母親への感謝を全面に出したものでした。

そして、幼稚園最後のお弁当のときです。

帰ってきた息子が差し出したお弁当箱には、「おかあさん、3年間お弁当をありがとう」と息子の字で書かれた手紙が入っていました。

うーんと思ったので、息子に言いました。

「お弁当作ってるのお父さんだよね。『おとうさんありがとう』にすればよかったと思うよ」

「先生が『おかあさん』って書いてって言ってたの」

なるほど、先生が言ったのか。

そこで、「うちはおとうさんが作ってるからおとうさんって書く!」って言えるようなしっかりした子だったらいいのですが、うちの子は幼く、指示されるまま書いてしまったようです。

自分で「おとうさん」って書いてくれたらよかったのにな、と思いつつ、夫も状況は分かってくれているので、渡された「おかあさん、3年間お弁当をありがとう」の手紙を笑顔で「ありがとう」と受け取っていました。

幼稚園の子たちに、一斉に作文や手紙を書かせることはきっと大変でしょう。

ですから、例を出してこのように書こうと教えたため、みんな同じような内容になったのだろうと思います。

ですが今では、幼稚園に通う家庭も私のときより一層多様なのではないでしょうか。

いろいろな家庭の形があるのですから、お礼の対象を「おかあさん」と決めつけることはないと思います。

おとうさん、おじいちゃんおばあちゃん、その他実際にお世話になっている人の名前を書くよう、先生が言ってくれればいいなと思います。

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