<この体験記を書いた人>
ペンネーム:さんた
性別:女性
年齢:46
プロフィール:子ども3人と夫と生活する主婦です。
夫は営業の仕事をしています。
毎月頑張って働いて、いい成績を残したときは会社から報奨金として現金や旅行券や日用品などが支給されます。
5年前の春、いい成績をおさめ、会社から自宅に地方の地域特産品が送られてくることになりました。
旅行券や日用品などは会社で渡されるのですが、このときは地方の特産牛肉ステーキとお菓子の詰め合わせをいただけることになり、クール便で自宅へ送ってもらうことに。
上等のステーキ肉なんて久しぶり、それに夫が頑張ってくれたご褒美という気持ちもあり、夫婦で楽しみに待っていたのです。
しかし、夕飯の時間を過ぎても届きません。
20時頃、そろそろ届く頃なのに遅いね、と夫婦で話していたところ、待ちに待ったインターホンが鳴りました。
やっと来た!と出てみると、宅配便ではなく、お隣のAさんでした。
お隣のAさんは70代後半の高齢の男性で、奥さんと二人暮らしです。
奥さんはもう寝たきりの状態で、デイサービスのスタッフの方が日中お宅へ出入りしています。
あまり接点も交流もないAさんの来訪を少し不思議に思いながら話を聞くと、我が家への荷物が間違えてAさんのお宅へ届けられたので受け取っておいたとのこと。
なんとなく嫌な予感がして、Aさんのお宅へ伺うと、なんと荷物が開封されていたのです。
これにはもうびっくりして言葉が出ません。
外箱だけでなく中身まで開封され、玄関に一列に並べられていました。
玄関を入ってその光景に驚いたのですが、さらに驚いたのはその後です。
なんと、いくつかのものはAさんがすでに食べたというのです。
そして謝るどころか、とんでもないことを言い出しました。
「どこから送られてきたのかも分からんもんだがすでにもう食べた。食べた後に、おたくの名前を見つけたので知らせに行ったんだが、一体なんなんだ?」
言い分もそうですが、こちらが悪いと言っているような口ぶりにあきれてしまいました。
ご丁寧に熨斗もはがされた箱に書いてある宛先は、間違いなく夫の名前です。
どうして開封してしまったのか理解不能ですし、ましてやなぜ食べてしまったのでしょう。
あまりにも驚いて、夫は呆然としています。
すると、Aさんはさらに、「なぜこのようなものが夫の元に送られてくるのか?」など夫の仕事の内容などをしつこく聞いてきます。
Aさんの詮索に付き合う気はなかったので、残っている品物を持って引き上げました。
すでに開封されて食べられてしまっていたお菓子の残りは、どうしても食べる気にならず廃棄しましたが、牛肉ステーキが無事だったことが救いでした。
なんだか微妙な気持ちのまま、夫に感謝して美味しくステーキをいただきました。
夫は穏やかな人で、怒っても仕方がないよと言いますが、私はあれからゴミ捨て場などでAさんを見かけるたびに嫌な気持ちになります。
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