コロナ禍で外注さんのお子さんの保育園が休園...オンラインのビジネスでも大切なのは「思いやり」

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:しらたま
性別:女性
年齢:48
プロフィール:明るい色の服が着たいと思い始めましたが、年齢相応の素敵なおしゃれってなかなか難しいですね。

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私は48歳、一つ年下の夫と10代の娘の3人家族です。

私の勤務先であった、業務を委託している外注の方とのお話です。

フリーでお仕事をしている外注先のAさん。

いつも淡々とお仕事を進めるタイプの方で、定期的に依頼をしていてもう1年以上のお付き合いになります。

実は、私はAさんに対面では会ったことがなく、これまでのやりとりはメールのみでした。

Aさんの管理を前任者から引き継いだときには、すでに依頼と納品のルーティンができあがっていたためです。

そのため、私とAさんとのやりとりは依頼時と納品時のみ。

たまたまですが、Aさんとは電話で直接お話をするタイミングもないままでした。

いつも定型的なメールのやり取りで、ちょっとした世間話も一切なかったため、私はAさんに対してなんとなく冷たいイメージを抱いていました。

しかし、先日のこと。

依頼した業務について、締め切りを1週間程度伸ばしてほしいとお願いされました。

納品日は必ず守ってくれるAさんにしては珍しいと感じました。

理由を聞いたところ、新型コロナウイルスの影響で、お子さんの保育園がクラス閉鎖になったとのこと。

自宅で仕事をされているAさんは、お子さんの世話と仕事の両立がなかなか難しいとのことでした。

ちょうど、その前日に全国の保育園でクラス閉鎖が相次いでいるニュースを私も見ていました。

業務的には納品日が多少先延ばしになっても、大きな影響が出ないことは確認できました。

また、今まで毎回締切厳守で対応してくれていたので、快く変更を了承しました。

今までは、お互いに定型的な文章しかやり取りしてきませんでしたが、今回はAさんが困っている状況が目に浮かぶようでした。

図々しいかな、とも思ったのですが、何か言ってあげたいと思ったのです。

「せっかくの機会なので前向きにとらえて、お子さんと過ごせる貴重な時間を楽しんでください」

いつものメールに、こんな言葉を添えました。

自分の子どもがまだ小さい頃に、子どもの世話をしながら自宅で仕事に集中できるかと考えたら、到底無理だと感じたからです。

すると、私のメールを読んで「嬉しくて泣いてしまった」とAさんから返信がありました。

「真面目に仕事に取り組んでくれる人」でなく、母親としてのAさんの人柄が感じられて、私も嬉しくなりました。

その後、ちょうど業務内容についてAさんと直接電話で話す機会があり、Aさんについてのイメージがよい意味でさらにくつがえされるのですが、それはまた別のお話。

オンラインでも心の交流はできるんだと感じた出来事でした。

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