<この体験記を書いた人>
ペンネーム:キトリ
性別:女性
年齢:52
プロフィール:大学4年と高校2年の娘を持つフルタイムの会社員です。
私の勤務先は山間部にあるため自然に囲まれています。
カラスが年中飛び回り、屋外にいる人から電話がかかってくると「カアカア」とカラスの鳴き声も一緒に聞こえ、何とも言えないのどかな気持ちになります。
春は桜がきれいで事務所の窓が一面ピンク色に染まり、女性事務員何人かでお弁当を食べながら花見をすることもあります。
つくしやワラビも生えていて、お昼休みには取りに行く人もいておすそ分けをしてもらうこともあるのですが、花粉症の人にとってはつらい季節でもあります。
杉の木がたくさんあるので花粉がすごく飛んできて本当に辛そうで、外から花粉を付けて入ってきた人に反応してあちこちでくしゃみが...。
入社後、花粉症になった人もいます。
夏はセミがけたたましく鳴き、窓から見る空にはトンボが飛んでいます。
のどかで美しい光景ですが、困るのはムカデやハチ、アブが出没し、毎年誰か刺されること。
事務所内に大きなハチが侵入し、みんなでキャーキャー言いながら殺虫剤を片手に退治するのは日常茶飯事。
大きなスズメバチが事務所の近くに巣を作ることもあり、スリル満点です。
靴の中にムカデがいないかチェックすることも欠かせません。
道路に枝が落ちていると思ったらそれはヘビで、ニョロニョロと草むらに入っていく光景も目にします。
何度かカラスヘビという真っ黒なヘビ(色彩変化したシマヘビらしいです)が出没したこともあり、殺せないので大騒ぎしながら追い払ったこともありました。
川が近いのでカニも歩いていますし、ミミズやアリは見たこともないくらいよく肥えています。
壁には巨大なクモが張り付いていて驚かされますが、クモは益虫ですから殺してはいけないので、静かに去るのを見守っています。
秋から冬にかけては近くの山にイノシシが出没し、畑や人に悪さをするので、罠が仕掛けられることも...。
通勤時に私の車と一緒にサルやイノシシの親子が走っているのを初めて見たときは、恐怖よりも感動が勝りました。
また、一時期誰かが餌付けをしてたのか、かわいらしいタヌキが毎日のように出没したことがありました。
まだ見たことはありませんが、モグラもいるようです。
以前勤めていたのがオフィス街だったので、今の職場に転職したときはあまりのギャップに、ここが職場だと信じられませんでした。
でも、引っ越してくる前は都会暮らしだった私にとって、季節を肌で感じられるのは新鮮ですし、恵まれているのかもしれません。
職場の方は自然に恵まれた環境にいるためか、温和でのんびりとしていて都会のビジネスマンのように時間に追われていません。
かれこれ20年近く勤めているので環境にはすっかり慣れ、時おり出没する小動物や害虫に驚かなくなった自分もたくましくなったと感心しています。
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