「うちの義母はよくいえば大らか、悪く言えば大雑把な人。でも明るく元気なので、どちらかといえば付き合いやすい人なのですが、金銭感覚だけは自己中心的すぎて、ついていけません」
親や夫、子ども、友人に職場の同僚、ご近所さん...。アラフィフ女性を中心に、みなさんから寄せられた人間関係の「モヤモヤ」「スカッと」「泣ける」実体験エピソードが漫画になりました。この時、あなたならどうしますか?
義母からの予想もしていなかった問いかけに、パニックになりながら手付かずでとってあることを話したのです。
すると、義母は弾んだ声で信じられないようなことを言いました。
「ちょっと急に必要なお金があって、他からなんとかしようかとも思ったんだけど」
聞けば、お金がないわけではないけれど、定期預金にしているものは金利や時期のこともあっておろしにくいので、すぐに使えるお金として思い出したらしいのです。
そもそも息子名義とは言え義母が貯めたお金ですし、使わずに済んだので返すことに異論はありません。
ですがもし全額使ってしまっていたら...と思うとどこかモヤっとしたものを感じました。
思えば、以前から義母の金銭感覚は、私にはちょっと「?」なところがありました。
例えば、お正月の買い出し。
「自分は人ごみに行きたくないからこれで買ってきて」
そう言ってお金を渡されたことがありました。
そこで、私と夫で、年末年始に家族と親戚が集まって飲んだり食べたりする食材を大量に買い出しに行きました。
内容は義母の具体的なリクエストがあり、カニや海老、数の子などおせち料理用の材料を、大きさやメーカーまで細かく指定されます。
肉は牛肉のこの部分を何グラム、鶏はどこそこのブランド鶏を何グラム、私たちはいちいちメモと照らし合わせて買い物をしなくてはなりません。
そして、義母から渡された3万円なり5万円なりの予算に収めようとするのですが、たいがいはオーバーします。
もちろん私たち家族も食べるものなのでオーバー分を払うのは当然なので、構わず買い物を済ませます。
しかし義母は必ず「お釣りは?」と言い、足りなかったと言うと「そんなはずはないんだけど」と不機嫌になるのです。
「いや、全然足りないだろ...」とは心の声。
「すみません、足りなかった分は払いましたので」
とお詫びはするものの、何か不手際を責められたような気分になることがしばしばでした。
今回の息子への預金通帳も、もし使い切っていたらなんて言われたのだろう...。
そう思うと、改めて迂闊に甘えてはいけないことを思い知らされたようで、ゾッとするようなホッとしたような複雑な気持ちでいっぱいになったのでした。
漫画:なみき/原案:「毎日が発見ネット」みなさんの体験記
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