「ある日突然、セックスレスを理由に離婚を告げられた私。夫の求めに応じない私が悪いと思う人もいるでしょう。でも、私は身勝手すぎる夫にとっくの昔に愛想が尽きていたんです」
親や夫、子ども、友人に職場の同僚、ご近所さん...。アラフィフ女性を中心に、みなさんから寄せられた人間関係の「モヤモヤ」「スカッと」「泣ける」実体験エピソードが漫画になりました。この時、あなたならどうしますか?
夫は私をこう怒鳴りつけた上、足で頭を蹴ったのです。
横で寝ていた娘が起きないよう痛む頭を冷やし、泣きながら寝ました。
そのときのトラウマが私の中に根強く残り、それ以後、自分からしようと言い出すことはきっぱり止めました。
というより、もうセックス自体が不潔で嫌で気持ち悪いものという印象になってしまいました。
その後、相手に誘われれば応じるというスタンスを取りました。
はっきり言って苦行でした。でも私も2人目は欲しいという思いがあったので、揺れる思いの中で、行為をしました。
それでもなかなか赤ちゃんは授からず、流産を繰り返しました。
私は不妊症ではなく、その当時はまだあまり名前が知られていなかった不育症(赤ちゃんが育たない病気)でした。
流産の処置のために麻酔をかけた手術を行わなければならず、その度に心も身体も激しく傷つきました。
手術後のしんどさはたとえようのないもので、麻酔で朦朧とした状態で嘔吐することもありました。
元夫はそんな私の様子を見ているはずなのに、寄り添うどころか、「また次がんばればいいやん」と言ってのけました。
正直「がんばるって、何を?」と思いました
夫は子どもを授かるのはどうでもよくて、ただ、自分の性欲を満たすためにセックスしたいだけなんじゃないのと思ってしまいました。
そんな気持ちを抱えながらも年月がたち、かなりの高齢出産でしたが3人の子どもに恵まれました。
ただ3番目は心臓疾患があり、生後数年はその成長に気を遣わなければならない日々でした。
また私自身も持病が悪化して手術を受けなければならなくなり、術後自分の体調とも闘わなければならなくなりました。
育児と家事と体調の悪さでぐったりする日が続きましたが、元夫は自分が性欲を感じたときには、収入を得るためのやるべき仕事を後回しにしてでも、夫婦生活を要求してきました。
私が応じるまで、仕事もせず、ずっと横にまとわりついています。
そんなことになると、私自身の用事も家事もすることができなくなるので、正直、うっとおしい。
だから、体調が良い日は仕方なく応じていました。
でも、離婚の1年前くらいからは、元夫がそういう雰囲気を出して近寄って来るのが分かっただけで、腹痛や吐き気がするようになりました。
元夫はそんな私の態度にとうとう業を煮やし、離婚を決意したようでした。
それ以外にも私に対する不満はたくさんあったようです。
調停が始まってからも、ないことをあったと言ったり、あったことはなかったことになっていました。
第三者の前で今までの結婚生活が全て覆され、自分自身、何を信じていいのかわからなくなりました。
精神的に相当きつく眠れない日が続き、食事もまともにとれませんでした。
でも、3人の子どもがいるので倒れるわけにはいかない。
踏ん張って踏ん張って踏ん張りまくりました。
頼れる友だちに話を聞いてもらうこともありました。
そしてようやく離婚。
離婚に際する条件は、親権が私になったこと以外、理不尽なものばかりでした。
養育費も最低限です。
離婚は結婚よりエネルギーを使うとよく言われますが、本当にその通りでした。
今思うと、最初から、元夫は結婚=性交渉の相手の確保としか考えていなかったのかもしれません。
子どもや家庭のことを大切に思う人なら、セックスレスを一番の理由にして離婚を切り出すことはないと思うのですが...。
子どもがもう少し大きくなって落ち着き、お世話する頻度も減って、自分自身のことを顧みるようになったら、私の性欲も回復したかもしれません。でも、悲しいかな、相手はそれを待ってはくれませんでした。
今しばらくは男性不信から立ち直れそうにもないですが、子どもたちが笑顔で毎日元気に過ごしてくれているのを励みに、頑張って生活していこうと思います。
漫画:ヤドカリコ/原案:「毎日が発見ネット」みなさんの体験記
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