「10年前、とある中学校の給食室で働いていた私。そのとき『これは触らないで』と言われた謎の仕入れがありました。不審に思っていましたが、まさかあんな秘密があったとは...」
親や夫、子ども、友人に職場の同僚、ご近所さん...。アラフィフ女性を中心に、みなさんから寄せられた人間関係の「モヤモヤ」「スカッと」「泣ける」実体験エピソードが漫画になりました。この時、あなたならどうしますか?
忙しい忙しいと思っていたとき、また栄養士の先生が来て「あの箱は触らないでね」と私に言いました。
そんな事が続いていたのです。
デザート担当の日には、フルーツの箱は必ず2~3箱よけてあるので、もうそれを触らないと理解しながらも、なぜか自分の中でモヤモヤしだしました。
そして気づいたんです、そういう日に限って宅配業者が来ることを...。
モヤモヤした感覚を抱えたまま、私が勤めだして1年たった頃です。
3年生最後の給食のメニューにメロンがありました。
メロンも2箱よけてありました。
私は決意して、ずっとわだかまってた思いを給食係のリーダー(55歳の方)に思いきって聞いてみました。
「あの箱はどうするんですか?」
そうすると、なぜか(そんなこと聞くなよ!)と言わんばかりの嫌な顔をします。
「落とした時のためにとってあるのよ!」
早口で怒鳴られ、リーダーは去っていきました。
そこで確信しました。
横領してるんだと。
そしてその日、よけておいたフルーツの箱を宅配業者に渡す栄養士の先生をバッチリと確認した私。
その日に給食のおばさんを辞めました。
これは栄養士の先生の単独犯だと思います。
そして、リーダーや給食のおばさんたちは黙認...。
私も知らなかったとはいえ手を貸していたのかと思うと辛くなり、その中学に子どもがいるママ友(40歳)に相談しました。
「事実を教えてくれてありがとう。あとは任せて!」
私はママ友にすべてを任せました。
直接には関わりあいになりたくなかったのでホッとしました。
あとから聞いた話では、ママ友は先生に報告して次のフルーツの日に張り込み、宅配業者とのやり取り中に声かけをしたそうです。
栄養士の先生はすべてを認め、謝罪、返金。
そして次の年度には違う学校に異動していましたが、風の噂ではまた同じようなこと繰り返し、解任されたそうです。
漫画:なみき/原案:「毎日が発見ネット」みなさんの体験記
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