こんにちは、「キッチン夫婦」を運営しているべにゆうの夫・Kです。
前の記事では夫婦の出会いを妻の目線で書きましたが、今回は夫である私の目線。
前回の記事:初婚の私がいきなり中二の母に!? 家族を繋いだ息子の存在/キッチン夫婦(妻)
以前の私はバブル期の証券マン。東京で家庭を持ちましたが、波乱万丈色々なことがあり離婚を経験。6歳の息子を連れて実家の仙台に戻りました。
実家に戻ってからは子育てと仕事だけの毎日。仕事の都合で夕食は母にお願いしてましたが、 朝食だけは自分で息子の為に作ろうと思い、毎朝しっかり作り食べさせました。
2005年の息子が小学校1年生の頃からが私の朝食の作り始めです。
そして、2011年3月11日、東日本大震災。
阪神大震災を大阪で経験して、 あれほどの大災害はもう二度ないだろうと思っていました。しかし地元仙台で東日本大震災にあいました。幸い、家族の命は大丈夫でしたが故郷の沿岸部は壊滅状態。当時の光景は言葉では言い尽くせません。
皆で助け合いながらの生活。忘れかけていた家族の存在のありがたさ、人と人との絆の大切さを思い知りました。
震災後1年が過ぎ、「一人は嫌だ、一緒に支えあえるパートナーが欲しい」と離婚後に初めて感じ、いつもの朝食時、中学1年の息子に尋ねました。
「お父さん彼女をつくってよい?」
「え!別によいよ、お父さんが結婚したら俺は大人になったら独立するからフラれないようにね」
「ほ~」
頼もしいやら、寂しいやら複雑な心境。
そして2012年、息子のお許しも得たので婚活をスタート。不思議なもので婚活を始めてからわりと早い2か月ほどでSNSを通じ妻との出会いがありました。これも息子の念力か!
私が仕事と学校関連のことに忙しくしていたこともあり、なかなか頻繁に会うということはできませんでしたが、そんな中でもメールのやりとりが多い時には1000通を超える月もありました。
初めて出会った日、結婚まで至るとは想像はできなかったのですが、一緒にいる時間が長くなり、自然にだんだんと一緒の生活を考えるようになっていきました。
特に息子がいての再婚については、お互いの考えをできるだけ率直に言い合い、 話し合っていたかなと振り返っています。
妻は優しくとても素敵な女性で 一緒にいて心が洗われるようで大切な人になっていきました。 私は息子に朝食を作り、その食べる姿を見るのが好きだったので、 結婚したら息子と大切な人に朝食を作り、 その笑顔を年老いてもずっと見れたらいいなと思いました。
朝食は俺が作るから毎朝一緒に食べよう
喧嘩をした後でしゃべらなくても
おじいちゃん、おばちゃんになってからもずっと一緒に食べようね
結婚する前に妻と約束したことです。
結婚して5年半、 今でも毎朝朝食を作り妻と息子の食べる顔を見るのが何よりの楽しみです。
今回は、そんな私の作る朝食の定番「豚汁」の紹介です。
材料(4人分)
豚バラ肉・・200g ごぼう・・1/3本 にんじん・・1/2本 大根・・1/4本 じゃがいも・・2個 しめじ・・1/2パック まいたけ・・1/2パック 長ねぎ・・1/2本 しょうがの薄切り・・3枚 だし・・5カップ 味噌大さじ・・4 ごま油・・大さじ1 しょうゆ・・大さじ1 出汁昆布・・4枚(15g)
作り方
1.水5カップに汚れをとった出汁昆布を入れて中火で沸騰させ、煮たったら中弱火にしてアクをとりながら3分したら昆布を取り出す(濃い出汁を作る時は出汁昆布を水に1時間以上浸ける)
2.豚肉はひと口に切り、ごぼうは皮をそぎ斜め切り、にんじん、大根はいちょう切り、じゃがいもは乱切り、長ねぎはぶつ切りにする
3.鍋にごま油を入れて熱し、しょうがの薄切りを炒め、なじんだら豚バラ肉を入れて炒める
4.豚肉に焼き色がついたら野菜を入れて中火で炒める
5.具材に油がなじんだら①の出汁を入れて強火で熱し、アクを丁寧にとる
6.中火にかえて15分煮込こみ(アクはとって下さい)、ねぎを加える
7.野菜がやわらかくなったら味噌を溶き、しょうゆを入れて出来上がり
しょうがで炒める事で身体を温めますし、出汁をしっかり作る事はうまみ成分がでて味が長続きし、また、ごぼうときのこの組み合わせは味に深みをもたせます。
最後に味噌としょうゆを入れます。
すぐに食べるので料理のいい香りまで楽しめます。
妻の感想
「あぁこの味だ!香りからおいしいーって感じるから、頬がゆるむのはわかるんだ。
何よりこの豚汁は気持があったまる。ずっと食べられるのは幸せだな」
家庭で作る料理が一番美味しく感じるのは、その家族の顔を思い浮かべて作るからですね。
次の記事はこちら:親らしくってどういうこと?義理の息子とのぎくしゃくした食卓
50代夫と40代妻、大学生の息子の3人家族。ステップファミリー(子連れ再婚家族)になって6年目。4年前から"おいしいで今日も仲良し"をテーマにブログ「キッチン夫婦」を夫婦で運営。主に日々作った料理と家族の日常をのせています。また、地元東北のおいしい食材を伝えたい思いも強く、ブログを続けている動機の一つです。夫婦それぞれが家族を思って作る料理、一緒に食事をすることで生まれる話題や会話を大切にしています。そのことが私達家族の気持ちにつながりができることを実感してきたからです。いつか本当の家族の『絆』ができることを願いながら。いつか将来息子がこの家族を振り返る時期がきた時に笑顔が思い浮かぶように。
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