相続はどこまで?兄が亡くなり判明した、血のつながる「もう一人の家族」の存在

pixta_19326962_S.jpg

ペンネーム:こみく母
性別:女
年齢:58
プロフィール:結婚後、実家を離れ県外に住んでいます。同じく実家を離れていた私の兄が肺がんで亡くなり相続の話になりました。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

私には遠くに住む兄がいました。兄は結婚し、奥さんとの間に私の甥である子どもがひとり産まれましたが、その子は20歳で事故に遭い亡くなり、その後奥さんとも離婚をしてしまい、独り身でした。

そんな兄が64歳のとき、肺がんを患い、気付いたときにはステージ4。そして入院から3カ月後、亡くなりました。

入院中これからの話もしていましたが、私自身の兄のことを諦めきれない思いもありましたし、呼吸の荒い兄に対して亡くなった後の話など、とてもできる状況ではありませんでした。

しかし、ここで話をしなかったことを後から後悔することになるのです。

 

兄が亡くなってから、葬儀、そして部屋の片付けに遺品整理など忙しく時間が過ぎていきました。そして兄が貯金していた現金、生命保険の手続きが始まりました。

独り身だった兄の家族は母、妹、そして私だけです。高齢の母や母を見ている妹の代わりに私が手続きを行なっていました。

結婚して苗字が変わっている私が手続きを行なうためには、兄との血縁関係があることを証明する必要があり、出生地の市役所での謄本、兄の出生からの証明書などが必要でした。

 

ある日、市役所で兄の改製原戸籍を受け取ったときのことです。何気なく戸籍を見てみると、なんと20歳で亡くなった兄の子に子どもがあり、認知していることが分かりました。

どうやら、婚姻関係はなく、子どもだけを認知している状態。兄がそのことを知っていたのか、今となってはわかりません。しかし、兄にとって孫になってしまいます。

それまで何も知らずに手続きしていた私は、脱力してしまいました。甥が亡くなってから17年......その子どもも成人していると思います。会ったこともない子どもを見つけるため、私は行動することになりました。

 

手がかりは、改製原戸籍に書かれた住所と名前だけでした。しかし、どのような経緯で認知された子どもなのか、なぜ入籍をしなかったのか、当時の状況を全く知らない私にとってはなす術がありません。

そして、なにより、血のつながりだけで家族になり、相続することを許したくない気持ちがありました。それでも相続の順番は、子・孫、父母・祖父母、兄弟姉妹の順番になります。しっかり向き合わなければならない問題でした。

相手方を突然訪ねても、私自身がどう経緯を話せばいいのかわかりません。

でも、やるしかないので改製原戸籍に書かれた住所を訪ねましたが、今は住んでいる人がいないようで、手がかりがなくなってしまいました。

自力で探すことは困難だと思い、正式に弁護士と相続の専門家に依頼することになりました。認知した状況や背景、今までの関わりについて改めて相手と話し合いをし、今後を決めていくことになります。

今でもその子は見つかっていません。しかし、血のつながりは切っても切れません。

兄の子どもの子を歓迎することは、今の私にはできません。血のつながりだけで急に他人が家族になってしまうようで、怖い気持ちが勝っています。それでもこれからの話し合いや、今までの経緯を知ることで考えていきたいと思っています。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
友だちに教える
この記事が気に入ったらいいね!しよう
毎日が発見の最新記事をお届けします。
PAGE TOP
毎日が発見ネット
毎日が発見ネット
毎日が発見ネット
毎日が発見ネット