こんにちは。中島めめです。今回は、母との思い出についてです。
前回のエピソード:母はいつも大荷物と共にやってくる/中島めめ
私が子供の頃、母は革の小さなアクセサリーや粘土のブローチなど、小物作りに凝っている時期がありました。
私と妹も母の真似をしていろいろなものを作らせてもらって、それがとても楽しかったのを覚えています。
特にパン粘土という小麦が原料の白い粘土で小さな人形や食べ物を作るのが大好きでした。色を塗ってニスで仕上げると艶が出てとても綺麗になるのです。
ある日、私が妹と二人でパン粘土の人形を作っていて、ふと「これを昔の時代の人っぽく作ってどこかに埋めておいて、"いつか未来に掘り出した人が大発見だ!"って驚いた
ら面白いな」と思いつき、ワクワクしながら髷を結った人形や馬などを作り、母に見せたのです。
私たちの目論見を聞いた母は、大真面目に「そりゃすごい!」と感心してくれて、姉妹で興奮しながら縁側の下に人形を埋めたのでした。
母はとってもいい加減ですぐ悪ノリする人なので、当時の私たち姉妹を面白がって見ていただけなのかもしれませんが、私がどんなに突拍子もない事を思いついても「それあるぞ・・・!」という感じで否定せず真に受けた(フリ)をしてくれていたので、いろいろな事を空想しては妹と盛り上がったものでした。
50歳近くなった今でもその頃空想した秘密の話を思い出すと、もう戻れないけど確かに感じたあのワクワク感がふと蘇ります。そんな思い出があってよかったな、と思います。
私も子供たちの話を大真面目に聞く母でありたいです。(できるだけ・・・)
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