「先生、認知症で来れないかも」同窓会を開くためにLINEで伝達。ところが先生もそれを見ていて...<前編>

「60代女性です。コロナが落ち着いた頃、中学の同窓会を再開しようとしたところ、幹事がとんでもないことをしてしまいました。SNSを活用するようになって便利になりましたが、リスクがあることも忘れてはいけません」

「先生、認知症で来れないかも」同窓会を開くためにLINEで伝達。ところが先生もそれを見ていて...<前編> 37.jpg

■中学校の同窓会。あれ? 先生の様子がおかしい...

私(62歳)とKさんは中学の同窓会の幹事をしています。

隔年の1月3日に同窓会をすることが恒例行事でしたが、コロナ禍でさすがにお休みしていました。

ですが、そろそろ次のお正月は大丈夫じゃない? ということで、まず先生に連絡をとることにしました。

2人でお茶をしているとき、Kさんが先生の携帯に電話してくれました。

「先生、Kです。お変わりなくお過ごしですか?」

ところが、衝撃的な答えが返ってきたのです。

「誰だ? 分からん。知らん」

え? 私たちのこと忘れるなんてある?

でも、何度も質問しても先生は「分からん」と答えるのです。

「先生、分かりました。また連絡をさせていただきます」

慌てて電話を切りました。

「なんかさぁ、先生の声に張りがないんだよ。別人みたいだったよ」

「えっ? 先生、大丈夫かな。そんな様子なら、先生は同窓会に来られないかもしれないよね。みんなに知らせなくちゃいけないよね」

そう話し合い、Kさんと私で分担して同級生に知らせることにしました。

連絡は、同窓会のLINEグループのほうをKさん、LINEグループに入っておらず、メールで個別に連絡する必要がある人は私と分担しました。

ただ、LINEグループには先生も入っているため、私はKさんに念押ししました。

 「LINEグループには先生が入っているから、そこに直接連絡したらだめだよ。個々に知らせてよ」

「うん、分かった」とKさんはそう言っていたのですが...。 

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