「学歴って努力の成果ともいえますが、人それぞれの事情もありますし、人間性まで判断できるものではないですよね。友人の結婚式場で見聞きした、とんでもない発言と大どんでん返しの話です。話は最後まで聞きましょうね!」
■たしかに日本では中卒だけど...披露宴が始まって大逆転
旦那さんのお母さんは控室で、Bちゃんのことを「中卒の嫁なんて!」とグチグチ言っていました。
新婦友人代表になる私にも、初対面だというのに「あなたは大学卒業されてるの?」と聞いてくる始末。
これは学歴主義の大変なお母さんだな、と感じました。
心配になった私はついBちゃんに「大丈夫?」と聞いてみると、Bちゃんは苦笑いしながら言いました。
「うん。大丈夫。もうすぐお義母さんも分かってくれると思うから」
もうすぐとはどういうことなのだろう? そう思いながら式場で座っていましたが、じきにその答えがわかりました。
新郎新婦のプロフィール紹介の時に、司会の方がプロジェクターに映し出される写真を見ながらBちゃんのことを「アメリカの大学をスキップで卒業された秀才」と説明していたのです。
そう、実はBちゃんが小学生のときに引っ越したのは海外でした。
Bちゃんは確かに日本での学歴は中卒ですが、アメリカのハイスクールに通い、そのまま向こうの大学もスキップで卒業したエリートなのです。
私がこそっと新郎の母親のほうを見ると「嘘、えっ? 海外っ?」と困惑している様子でした。
「今さら何を言ってるんだ。ごあいさつに来てくれたときにそう言っていただろう」
新郎のお父さんにも、そうたしなめられていたのが聞こえました。
「人の話は最後までちゃんと聞きなさいよ」と、内心ちょっとザマー見ろとすっきりした思い出です。
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