「流産が分かってから義母は別人のようになりました。子どもはまだかと急かされ、妊娠しないのは私のせいと言います。その後も暴言は続き、私の気持ちは限界でした」
■「クソガキ!」流産後に続いた義母の暴言
妊娠が分かってから1ヶ月後のことです。
病院に行くと医師は言います。
「残念ですが、心音が聞こえません」
心音が聞こえない? 私にはお医者さんの言葉が理解できませんでした。
看護師さんが何か言っていましたが、全く耳に入ってきません。
何を話して、何を聞いたのかも覚えていません。
ただ、放心状態で会計を済ませたのを覚えています。
そして、泣きながら夫に電話をしました。
無言が数秒続き、そのあと暗い声で夫は言いました。
「分かった...おふくろに言っておく」
えっ? お義母さん? どうして? そんな言葉も出ないほどの悲しみでした。
帰宅した私は誰にも会わず、布団から出ることもありませんでした。
翌日の朝、義母は私の顔を見るなり言いました。
「子ども、ほしくないの?」
今までに見たこともない冷たい顔でした。
私が悪いの? ほしいに決まってるでしょ!! 同じ女として流産した悲しみ分からないの!?
言葉にならない私は、いろいろな感情が吹き出して泣き崩れました。
そして義母は、泣き崩れる私に一言言ったのです。
「また作ればいいでしょ。早くね」
鬼だ...鬼の家に嫁いだんだ。
そう思いました。
それ以来、あの優しい義母は鬼と化しました。
毎日毎日「子どもはまだ?」と聞かれ、日に日に暴言も増えていきました。
食事中も「まったく。子どもも産まないのによく食べること」とか、何かにつけて「あんたがそんなんだから、子どもができなかったんだろ」などと言われ続けました。
義母の留守中、義母宛に電話があり、私が相手の名前を聞き忘れると怒鳴りつけてきました。
「留守番もろくにできねーんかっ! このクソガキ!」
クソガキって...言葉もでませんでした。
義母の変貌ぶりに恐怖を覚えました。
そんなことが続いたある日、夫の浮気が発覚しました。
義母がショックを受けた私に言った言葉は「あんたちゃんとさせてるの?」でした。
は? 一瞬、自分の耳を疑いました。
私の中で、張りつめていた糸がプツンと切れた音がしました。
こんな地獄で我慢する必要はない。
そう自分に言い聞かせ、逃げるように家を出て、その後に離婚しました。
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