「現金払いとか勘弁してよ!」コンビニのレジで老婦人をバカする20代の若者。すると店員は...<後編>

「最近になってですが、タイパなんて言葉も定着してきました。たしかにいろいろと便利な時代になりましたが、誰かを思いやる気持ちは忘れたくないものです」

「現金払いとか勘弁してよ!」コンビニのレジで老婦人をバカする20代の若者。すると店員は...<後編> 49.jpg

■レジのヘルプに来た店員さん。若者を優先すると思ったら...

レジで待たされていらいらしていた若者。

列に並んだ他の人たちもいら立っている様子でしたが、それ以上に若者の言動に眉をひそめている感じもしました。

「時代に取り残された人のあおりで、便利さを生かせないって不公平でしょ?」

スマホをこれ見よがしに突き出しながら、若者はいよいよ嫌味たっぷりに言い放ちました。

この発言は私のみならず、列に並んだ人たちの多くが言い過ぎだと感じたようで、連れの方に耳打ちする人も。

その時、別の作業をしていた店員さんが空いていたレジに来ました。

「大変お待たせしました!」

列に向かってその店員さんが声をかけると「ほらあ、キャッシュレス優先だってよ! さすがだねえ」と言いながら、件の若者が列を離れてレジに真っ先に近づきました。

すると、そのレジの店員さんは申し訳なさそうに言いました。

「あの...申し訳ありませんが、並ばれている順番でお願いいたします」

「え? あ......そうっすよね...」

若者はちょっと驚いた表情で立ち止まり、元の列にきまり悪そうに並び直しました。

「...ありがとうございます。次にお並びの方、どうぞ!」

店員さんの爽やかな対応が印象的で、失笑をこらえていたのは私だけではなかったと思います。

「ああ、あった! はい、これで足りますよね」

列の先頭の御婦人も、無事に小銭の捜索を終了したようでした。

便利な時代になりましたが、相手を思いやる気持ちは忘れたくないものです。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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