「目の前で直せと無茶な要求をする60代の男性。携帯ショップのスタッフさんも困惑していました。言っていることがすべて滅茶苦茶。こういう人間にはなりたくないものです」

■店の奥に店員と一緒に消えた男性。その信じられない言動とは?
目の前で直せと無茶な要求をする男性。
店長(30代男性)が見かねて男性と女性の間に割って入りました。
「奥で作業させていただきますが、こちらスタッフオンリーでして...」
「裏に持っていってデータでも抜かれたらたまらんよ。見られて困ることでもするのか?」
男性は店長をジロジロと見ながら絡みます。
「そういうわけでは...では作業を見るだけですからね」
結局、店長が折れて、3人で店の奥に入っていきました。
入れ違いに私の担当者が出てきました。
「バッテリーの不調のようです。リフレッシュ作業をするので少々お時間をいただいてよろしいでしょうか?」
「もちろん構いません」とお任せして、店の奥の様子に耳をそばだてました。
すると、
「おい、何見てんだ?」
「そんな怪しげなものをつなぐなよ」
「それは...プライバシーだろ!」
先程の男性の声が続けざまに響いてきます。
その都度、女性店員や店長がなだめる声が聞こえてきますが、男性の声の勢いは増すばかりでした。
すっかり困惑しきった女性の泣きそうな声が聞こえてきました。
「あの、ネットワーク暗証番号を入力していただけますか?」
すると、男性がとんでもないことを言い始めました。
「そんなの知らんよ。そっちで調べてくれ」
プライバシーをどうこう言うくせに、暗証番号を調べろというのです。
「いや、それはこちらでは調べられませんので...」
店長の答えは当然でしたが、男性はさらに畳み掛けます。
「何だ、そんなこともできないのか? あんたらプロだろうが」
プライバシーを守りたいんだか、勝手に調べられても構わないんだか、なんとも矛盾だらけのやり取りに、聞いているだけでも腹立たしい出来事でした。
私はスマホのバッテリーリフレッシュ作業が終わったので店を出ましたが、その後はどうなったのでしょうか。
店員さんが気の毒で仕方がありません...。
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。