「人の死期」を言い当てる恐怖のおばさん。町内で誰も逆らえない魔女のような存在だが...<後編>

「死期を予言する霊感おばさん。つい最近、彼女が亡くなったと母から聞いたのですが、なんと現代では信じられないような予言のからくりが判明して...」

「人の死期」を言い当てる恐怖のおばさん。町内で誰も逆らえない魔女のような存在だが...<後編> pixta_42795978_S.jpg

■霊感のからくりを知って唖然...令和では考えられない

次々と人の死期を言い当てる霊感おばさん。

みんな彼女を恐れるあまり、機嫌を損ねないように、ちやほやするようになったほどでした。

私の両親もほとんど交流がなかったにもかかわらず、何か言われないように、仕方がなくお土産を渡すこともありました。

彼女がワガママを言っても逆らう人は誰もいなくなり、その存在はまるで現代の魔女のようでした。

私が就職して実家を出た後は、その女性との関わりは一切なく、すっかり忘れていたくらいです。

しかし、久々にその女性の名前を耳にし、母にその後について聞くと、驚くべき真相が判明しました。

実家の近所には有名な大病院があり、その住宅街に住んでいた大半の人たちは、その病院を利用していました。

なんと霊感おばさん、知人がその病院に勤めていて、その知人から通院や入院している近所の人たちの病状などの情報を入手して「予言」していたとのこと。

しかし、20年ほど前に知人との関係が悪化し、彼女は予言のからくりを周囲にバラされてしまったそうです。

それ以来、住宅街の人たちは彼女とは一切付き合わないようになり、最後は自宅でひっそり孤独死していたとか。

30年越しのミステリーが思わぬ形で真相解明してスッキリした気持ちになったものの、個人情報管理が厳しい今では考えられない、非常識な話に驚くばかりでした。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP