入退院を繰り返す父と老々介護の母の現実...「おひとりさま」の私に迫られた「身の振り方」<前編>

「入退院を繰り返す父と老々介護する母。そして、私はおひとりさまです。両親2人だけの生活はさすがに心配です。そろそろ自分の今後も含め、考えなければなりません」

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■お風呂で倒れた高齢の父は一命を取り留めたが...

先日、父が救急車搬送されました。

寒さが続く中、お風呂でしっかりと温まろうとしていたのか、なかなか出てこない父を心配して母がお風呂場を覗くと、そこには湯船の中に倒れ込み、呼んでも返事をしない父の姿が!  

絶叫に近い声で母から電話がかかり、私はすぐに救急車を呼ぶと同時に車で実家に向かいました。

幸いなことに、実家と私の家は車で5分くらい。ほどなく駆けつけることができました。

実家への道中、私は気が動転して手が震え、ハンドルを握りながら悪いことばかりを考えて、「どうしよう! 大変なことになった......」とドキドキしていたのを覚えています。

実家に到着してお風呂場へ行くと、湯船の中に倒れこんだ父の姿! 胸がドキン!となりました。

肩を叩きながら「お父さん! お父さん!」と呼びかけると、目を薄っすらと開けてくれました。

父は、裸で身体をよじるように湯船に倒れています。

私は、動悸や手の震えがありながらも父の名前を叫び、バスタオルで父の身体を拭き寒くないように毛布を身体に巻きつけました。

幸いなことに、すぐに救急車が到着。

どれほど嬉しく頼もしかったか......。救急隊員の方々は、テキパキと対応してくれ、すぐに父を湯船から助け起こし、担架で救急車の中に運び入れ救急病院へ搬送、緊急手術で一命を取り留めました。

思えば、持病もありこの5年間入退院を繰り返していた88歳の父。

現在は81歳の母と実家で2人暮らし。

いろいろと細かいことはありながら夫婦だけで生活していたものの、父の具合が悪い時は、母はまさに老々介護の状態でした。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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